王道ファンタージー系のアドベンチャーゲーム。アリスソフトのコミカルなノリとこの世界観にいつまでも浸っていたくなりました。
クーデターを起こされた事で、逃亡生活を余儀なくされてしまったスケベだけどどこか憎めない王子が、願いをかなえる為に七つの龍玉を探して人々の困り事を解決していく……、というお話。
話はコミカルで終始ギャグのテイストで進んでいきますが、魅せるところでは魅せる良質なシナリオでした。
アドベンチャーゲームではありますが、物語の進行状況や分岐の場所、未読部分などが双六状のマップ表示で可視化されており、プレイヤーはいつでもそれを確認&既読部分のマスへジャンプする事が出来ます。
そうやって未読部分をどんどん埋めていき、ストーリーを進めて行く流れです。
選択肢によっては即ゲームオーバーなどになってしまいますが、ゲームオーバーになる事によって主人公の経験値が溜まり強くなっていくので意図的にそうする場面も多々あります。
つまり普通に進めて行くだけでは無く、バッドエンドや時にはアイテムを収集する為に過去の章で未読部分を色々埋めていく作業を強いられる事に……。
ここが結構大変な部分ではありましたが、クリア後、コンプリートを目指す際は逆に可視化されている為、分かりやすいっちゃ分かりやすかったので個人的には良かったかなと。
ヒロインはロリ系が2人にボーイッシュキャラが1人、あとは普通の女の子タイプが1人。
それにサブで何人かのエロシーンが用意されていました。
自分はボーイッシュキャラが好きなのでトオルはドン真ん中でしたが、ビキニアーマー&巨乳はボーイッシュの良さを殺していると感じる為個人的には葛藤も無きにしも非ず。
またサブでは男装執事のアンジェラがこれまたドン真ん中でしたが、直接的なエロシーンが無かったのが残念至極でした。
潜伏先の拠点を軸として物語が進んでいきますが、そこでの空気感がすごく良かったですね。
向こう三軒両隣というか何かそんな感じの人間関係も含めて。
アリスソフトのゲームでアドベンチャー主体のゲームは過去にも色々やってきましたが、空気感が良かったと感じたのは初めてだったかもしれません。