世界観に合ったBGMに青春にひたむきなキャラにストーリー。中々に良かったです。
中盤までの共通部では言うこと無し。ガレージを壊され天音先輩も卒業してもう終わりなのか…という
所での碧の「まだ、これからだ…!」からのーOP。恰好良かったです。双子も加わり新生ソアリングの活動。
何かに熱中して自分達でお金をバイトして稼ぎ決して腐らずに前向きに活動する姿はとても良かった。
だが個人的に引っかかったのは個別シナリオ。自分の期待値が高すぎたのか、少々盛り上げに欠けて
終わったなぁと思いました。誰がとは言わず全体的にです。基本的にモーニンググローリーまで飛ぶ所の
感動や個人が抱える悩みやトラウマに対するシーンは良いんですが、割とあっさり解決しちゃう感じがする
んですよねー…。
あげはのトラウマもあれだけ「好きは言えないよ」とちょっとイラって来るほど引っ張っておいていざ話を
聞いたらうーんみたいな。回想場面をちょこっと入れられたぐらいじゃ感情移入は出来なかったなぁ。双子
二人と付き合うのも、こういう爽やかな題材のゲームにそういう展開を入れるのはどうかと思ったり。最後の
天音先輩ルートの最後のイスカ関係も、もっと深く突っ込んで絶望感と希望感のギャップを激しくしてほしかった。
真ルートみたいなものだからもまた何か一山デカい展開あるのかと思ったら無いし…。一番まぁよかったのは
小鳥ルートかなぁ。
最後に個人的に不満なのは碧の活躍場面。主人公が素敵のタグから辿ってこの作品の概要を聞いて購入したので
そういう活躍場面があって盛り上がるのかと思ったらそうでもない。いや、良いキャラだとは思うんですけどもっと活躍するのかと思いました。
無難キャラの範囲に収まってる感じ。最初の小鳥関係のところ「おっ」と思ったんですが、中盤~終盤は特に無かったですね。
正直肩透かし。小鳥を自転車で追いかけるシーンぐらいか、カッコいい主人公してるなぁと思ったのは。青空関連でこの青空に約束をの航を
思い出してたのでこれもまた自分の期待値が高かったのかなぁ。賞を取ったのでこういう部分に期待してたのですが…残念。
まとめるとBGM、絵、世界観にグライダーの知識が無くても興味を持てる展開やシチュを作るのは上手いと思ったが、個別シナリオは特に「無難」だったな
と感じた作品でした。80点を超えるような展開は個人的には特に無かった様に思えます。碧君がもっと気持ちよく活躍出来て、個別シナリオの盛り上がり
所も考えて頂ければ90点は良く作品だと思います。
追記:個人的に三角関係の展開は大好きなので、それがあったのは良かったですねー。