まややが好きすぎてどうにかなりそうです
同じキャラを2回攻略できるシステムでありながら、2√ともきちんと差別化されていて、
リードする方とリードされる方、それぞれの魅力がきちんと発揮されるようになっている。
ここがこの作品の本当に良いところで、片方では見られなかった魅力がもう片方では見られたりと、
互いの個別√が補完し合うことでヒロインの魅力を最大限に引き出している点が素晴らしい。
主人公とヒロインが共に恋愛にきちんと向き合っているのでストレスが全くなく、
ちゃんと相手のことを考えていることが伝わってくるのが何よりの良さ。
好みさえ合えばどのヒロインでも惚れこんでしまうんだろうけれども、
自分としては摩耶が圧倒的に好みで理想的な距離感を見せてくれたので、やっぱり一番好き。
以下、自分が好きな摩耶について。
正直こんなに好きになるとは思わなかった。
共通の時点から主人公との距離感は良くて、お互いに相手を尊重し合っている雰囲気こそあるものの、
これがあの個別の化け方に繋がるとは到底思えなかったし、ある程度は摩耶が上に立って恋愛を主導するものだと思っていた。
それがリードする方もリードされる方も、軽口の中に不意打ちのような可愛さをバカスコ混ぜ込んでくるタイプで、
そのチラチラ見せられる本気の一言たちにいちいち幸せな気持ちにさせられる。
とにかく緩急のつけ方が上手くて、日常会話の中にさりげなく本気の一言を混ぜ込んでいくのがあまりにも可愛い。
同時にしれっと抱きついてきたり、キスしてきたり、そういうところでもいちいち悶えさせられてしまう。
これができるのも摩耶が本気で惚れた相手だから、自分のことを受け入れてくれると確信した相手だからで、
主人公が今まであの距離感を築いてきたからこそ、恋人同士になった時に新たな魅力がプラスされる。
それが本当に気持ちよくて、仮に他の人を好きになってもこうはならないんじゃないかと思うとニヤニヤが止まらない。
まあそもそも他の男を好きにならなさそうだけれども。
摩耶の良いところは、とにかく何でも言い合える関係をちゃんと築いているところ。
それは主人公も一緒で、2人がそういう関係を今まで続けてきたからこそ、恋愛関係になっても似たようなことができるのだと思う。
とにかく会話の緩急、押し引きが良くて、お互いに適当なことを言ってはツッコめるような空気感が出来ているし、
それでいて急に真面目なことを言っても本心でそれを受け止められるような距離感もちゃんと保てている。
相手のことをちゃんと考えてて、相手のことがしっかり好きだからこそ成り立っている関係に見える。
何を話していても楽しそう、相手の幸せを自分のことのように喜べる、何気ない日常全てが幸せへと繋がる、
これが本当に大切なことで、その幸せな空間が自分にまで伝わってきてしまい、どうしようもなく幸せな気分にさせてくれる。
だいたい告白シーンから何から本当にズルいんですよ。
今まであんな関係だったのに、突然素直に告白して可愛いこと連発してくるし、
人目につかないところでさりげなくキスを求めてきたり、逆に抱きついたりキスしたりしてくるし、
初デートの後相手のことを想いすぎて突然泣き始めたりするし、
いくらなんでも可愛いとか萌えるとかそういうレベルの話ではなく、
ただただその素晴らしい2人の関係と摩耶の可愛さに浸ることしかできない。
主人公との思い出の一コマをいちいち大切にしているのも素晴らしい。
「ミルクティーとバナナオレ」もそうだし、「まやや、よくわからない」もそうだし、
リードされる方で出てくる子供の頃に出会ったことがある話も同じ。
どこかで主人公と近づける運命的なポイントがあり、その出来事があったから2人の距離は縮まった。
そのイベントを2人でちゃんと大切にしていて、定期的に思い出せるような会話を続けていられるのは、
2人がそういう運命的なものに感謝して、今ある幸せを噛み締める機会を作っているのかなと思う。
でもいちいちミルクティーとバナナオレに拘れるような環境って、本当に羨ましいくらいに幸せそうでそれ以上の言葉がない。
自分が可愛いことを自覚している点も好き。
それも主人公と付き合っているからこそ自分は更に可愛くなっているという考え方。
相手のために可愛くなりたいという考え方があって、それでいて自分は可愛いという自信にも満ち溢れている。
そして相手が自分のことを可愛いと思ってくれていることもちゃんと自覚している。
これが全部揃っているから、私は可愛いというのも平然と言えるし、特に嫌味たらしさも感じず、
むしろ自信満々に自分の可愛さをアピールしてくれるから、こちらとしても見ていてとても嬉しくなってくる。
長々と同じようなことを書いてしまっただけのような気もするけれども、
今までの軽口を言い合う関係からの進展、会話の距離感、時々見せるズルい一面、本気で主人公のことを想って泣いてくれる場面など、
とにかく自分が恋人同士の男女に求めている関係の全てが詰まっていて、あまりにも理想的な恋愛だった。
お互いがキッチリ恋愛に真剣で、相手のことを想っていて、ちゃんと自分に自信も持っている、
だからこそこのくらい気持ちのいい恋愛関係が見られるわけで、自分がここに介入できる余地はないのかもしれない。
それでも主人公と摩耶のこういう恋愛を見られたことは誇りに思うし、この作品には本当に感謝したい。
ちなみに一番好きな台詞は、「まやや、よくわからない」でした。
何度も聞いてるうちに癖になってしまいます。