笑って、泣いた。
この作品は私にとって2つ目のエロゲーでした。エロゲー初心者として、エロゲの名作ってこういうのなんだなぁ、エロゲーってすごいんだなあ、とこの作品で思いました。
文章がまず面白かったですね、丸戸氏お得意のギャグやパロディ、凛奈とのマラソン対決なんかも笑えて、最後には感動しました。
初心者に優しい作りでしたね。どのルートも明るく終われる。選択肢も楽だからヒロインを絞ればまずバッドにはいかないようになっていて。
プレイしたのが一年前なのでクリア順は思い出せないですが…最初が凛奈で最後が海己にしたのは覚えています。
しかし一年たっても感動して泣いた部分は覚えているものですね…凛奈のピーターパン、航と会長の辛い過去、成長して大人の女性になった静、宮穂と航の洞窟でのひと時。ダメダメな年上のさえちゃんとの、許されない恋。しかし、さえちゃんよりもある意味許されない恋の、ロミオとジュリエットのような環境から、学園祭で大きな行動を起こした海己。
挿入歌のpiecesが流れると、もうほぼ条件反射で泣いてしまうくらいです。反則ないい曲だと思いました。
3月21日になると、このゲームを起動したくなりますね。(午後二時から「あの曲」が流れますからね。)
今年の3月21日にもあの曲を聴かせていただきました。
約束の日は、つぐみ尞がなくなってしまうことが許せず、初見では苦手なシナリオでした。(ルートによってはつぐみ尞の建物が数年後も残るEDも確かありましたよね?)なんでなくなっちゃうのが隠しシナリオかな…と思いました。しかし繰り返しプレイし、二度目からは泣きました。つぐみ尞を守り続けたという、自分たちへの労い。さえちゃんや会長が、答辞であえてのはっちゃけ。そして約束の歌斉唱で気が強い会長が真っ先に歌の途中で泣いてしまったり、もらい泣きしてしまいました。
茜ルートは攻略サイトを見て知りました。
航の合わせ石の相手が凛奈でもないとわかった時に、じゃあ海己かな、と思っていました。しかし海己ルートをクリアしても合わせ石の話がありませんでした。じゃあ、必然的に消去法で茜だな、と読めてしまいました。
それが読めてしまったことが、このゲームで唯一ほんのすこし不満というか、惜しいと思った部分です。
ですがそれも些細なことであり、このゲームは名作だと思いました。