作りが極めて理想的。おそらくはやりたかったことが見事に達成されている。
王道キャラゲーやるために必要な概念だけを洗い出して的確に並び替えることで
無駄なく面白さの果実だけを顧客に提供してくれた...と言えばなんとなくでも伝わりますかね?
作中で特にここ評価したいというのが主人公。これがなかなか人間味があって魅力的。
雫里√は奥手な先輩に、自分の熱烈な愛を言葉と行動で伝え続けて落とすアプローチ力の高さを見せたり。
雪姫√は逆に彼女の熱烈な片想いを知ったところから、それを全身で受け止めて年上の器量を見せてくれたり。
たるひ√は友達目線でしか見られないことにモンモンする現実チックな設定でエロゲだと一周回って逆に珍しい。
嘩音√は...うん。ぶっちゃけ全体的に残念な出来。ここが無ければあと5点は足してた。
あとHシーンが一人6,7回あるけど内2回ほどかなりフェチな設定でこれが興味深い。
もう正常位で突っ込んで破瓜させただの、バックだと顔が見えないだの言ってるだけの普通のHシーンは飽きたので
こういうライターの「意思」を感じさせるシチュエーションやテキストに触れるとこちらも楽しめるというものです。
私のお気に入りはたるひと雪姫。
サブキャラの三橋さんの使い方が完璧だったおかげでたるひの魅力は本当に全部届いた気がする。
雪姫の方も最初から最後まで全部甘えられたし、シリアスに頼らずともしっかりと抑揚を付けてたのは高評価。