名作一歩手前って感じです。普通なら中央値80いかないと思いますが、シナリオは面白かったし、他人にオススメ出来るレベルではあります。これで泣いたり感動出来れば、90点以上つけられる名作だったと思います。
CASE1:登場人物の心理が理解できず、感情移入できませんでした。ストーリーもよくある話って感じで、面白くなかったです。
CASE2:CASE1〜3の中では、一番良い話だったと思います。昔は女性が舞台に立てなかったというのは、知りませんでした。
CASE3:シナリオそのものはたいした事なかったですが、カンナ、すもも、梓姫の3人の会話は見ていて面白かったです。
CASE0:頑張ってシナリオ考えたり、調べたりしたんだろうなと思います。シナリオ設定に関しては感心しましたが、泣きの要素が弱いのが残念でした。泣かせに来ているんだろうなというストーリーなのに、少し切ない感じがするくらいで全然泣けませんでした。このゲームで泣いたと言っている方々がいますが、泣きゲー好きの人って、これくらいで泣けるんですかね? これなら『帰ってきたドラえもん』の方が10倍は泣けますよ。私には、このゲームで泣いたというのは信じられないです。
総評:高評価につられて、初めてLaplacianのゲームを買いました。何より驚いたのは、このライターさん、テキストが素晴らしいですね。私が思う良い文章というのは、こういう文章なんですよ。一文が短く、リズムが良くて面白い。比喩表現が的確だったり上手かったりする。このライターさんの文章は、すごく読みやすくて面白いので、退屈せずに最後までスラスラ読めました。シナリオ、絵、音楽、エロと全体的にレベルの高い良作だと思いますが、普通なら中央値80いかないと思います。エロ抜きで評価するなら、『Summer pockets RB』の方が上だと思いますね。エロ抜きなら87点くらいの作品だと思いますが、点数を甘めにつけるタイプの私で87点という事は、評価の厳しい人だと70点台、60点台くらいの作品でしょう。
良い作品だと思いますし、シナリオゲー好きの人にはオススメ出来ますが、やはり泣きゲー好きの人の感性が分かりません。
このゲームで泣けるんだ……。