無駄シリアスのない、キャラとイチャイチャするだけのゲームです。良く言えば、王道の美少女ゲーム。悪く言えば、なんのひねりもない普通のゲーム。この作品は好きか、そうでないかで評価が分かれると思います。作品自体をまともに評価するなら、ただの凡作になるのかもしれませんが、私は好きです。
発売前からすごく楽しみにしていましたが、期待していた通り、良かったので満足です。
変に余計な事はしないで、基本に忠実というか、正統派の美少女ゲームという感じですね。
学園祭の出し物については、「ロミオとジュリエットなんて、誰でも知っているような有名な作品を持ってきたか」と思いましたが、誰でも知っているからこそ良いという考え方もあるんですね。まさに、このゲームがそうですね。
悠:主人公の憧れの女の子という設定が良いですね。私が月野きいろさんを好きなのもあって、すごく好きなヒロインです。花菜よりも、悠の方が好きですね。このゲームは、悠の魅力が大きいと思います。悠がいなかったら、もっと点数は低くなっていましたね。
花菜:素直な性格の良い娘で、可愛いです。自分を変えようと頑張っている姿とか良かったですね。思わず、応援したくなる娘です。2人で勉強するシーンのアイデアは面白かったです。よく思い付いたなと思います。しかし、悠のHシーンは4回あるのに、なんで花菜は3回しかないんですかね? 花菜が好きな人から、不満が出そうな気がしますが……。
総評:ストーリーは先が読めてしまうし、たいした事ないですが、無駄シリアスがなくストレスを感じないので、個人的には良いと思います。出来ればもう少しボリュームが欲しかったですね。
今エロゲーが売れなくて、これからロープライスやミドルプライスのゲームが増えるのではないかという声もありますが、ミドルプライスのゲームでも、『しゅがてん！』や『枯れない世界と終わる花』のように内容がしっかりしていて満足できる作品はあります。この『フルキスS』も、個人的には良いゲームだと思います。
内容さえしっかりしていれば、ミドルプライスのゲームでも良いんじゃないかなと思いますね。仕事で忙しい社会人に、あんまり長いゲームは、やるのキツイですしね。ヒロインも、無理に人数を多くする必要ないと思います。
「また戯画から、こういうゲームが出るなら買おうかな」と思いますが、「こういうゲームは、ヒロインが自分の好みに合わないと、どうしようもないだろうな」とも思います。