なんと言っても、このゲームの最大の魅力は音楽でしょう。素晴らしいです。キャラも良いのですが、テキストに難があるのがもったいないですね。ライターさん、セリフ回しや説明が下手だと思いますよ。もうちょっと読み手の立場になって、文章を書いた方が良いと思います。わざと分かりにくくしているんじゃないかという、疑いすらあるレベルです。
テキスト:たまに誤字があるのは仕方ないとして、セリフや文章が分かりづらく、読みにくい所が多いです。このライターさん、倒置法的な書き方をするというか、先に結論を言って、その後から説明を入れる為、読み手の側からすると最初は何を言っているのか分からず、少し先まで読んだ後バックログで読み直したりしてから考えて、「ああ、そういう事か」となる事が多いです。しかも言葉が足りなかったり、付けない方が良い余計な言葉を付け加えている場面もあり、余計に分かりづらくなっています。よく読めば言っている意味が分かるのですが、読み手からするとスラスラ読めないので、どうなんだろうと思います。少しなら仕方ないですが、あまりにも多すぎます。
あとセリフ回しが下手というのは例えばですね、立ち絵は学校の制服を着ている鏡花に対し、今の恰好だと目立つと言っていますが、この「今の恰好」というのは鏡花が普段着ているメイド服の事を言っているみたいなんですよね。こういう所が分かりにくいんですよ。「いつものメイド服だと目立つ」と言えば良いはずなのに、なんでわざわざこんな分かりにくい書き方をするのか……。明らかに会話や、文章の流れがおかしい所が多いです。
それとこのゲーム、推敲してないんじゃないですか？ ちゃんと推敲していたら、こんな酷い文章になっていないはずですよ。例えば、瑠璃ルートの「木材に貫かれた胸」という文章も、CGではお腹を貫いているので、最初おかしいなと思ったのですが、後に出て来た場面では「腹部を貫いた」に変わっていました。
キャラ:キャラは、魅力があって良いと思います。特に透子先輩が良かったです。透子先輩がいるだけで、満足です。サブキャラの、綾と先生と西条先輩も良かったです。
ただ、もっとイチャイチャさせてほしかったです。キャラに魅力あるのに、そこがもったいないですね。
瑠璃ルート:状況説明が多く退屈でしたが、最後まで読むと、「まあ、良かったかな」と思いました。ただやはり、ストーリーは面白さが重要ではないかと思いました。
音楽:素晴らしいです。「この音楽が聴けるだけでも、このゲームを買う価値があるのでは？」と思うほどです。音楽だけなら、満点評価ですね。
総評:とにかく、このゲームの問題点は文章にあると思います。文章に辟易して、この作品に対する印象が悪くなりました。文章を読んでゲームを進める美少女ゲームにおいて、この木に竹をつぐような文章は、明らかに欠点です。文章の上手いライターが書いていたら、もっと読みやすく分かりやすい作品になっていたと思います。この欠点さえなければ、85点くらいつけたのですが……。
それから、あっぷりけさん。まだまだゲームを作ってほしいので頑張ってください。また、クラウドファンディングやるなら支援しますよ。(今回はクラウドファンディングやっているの知らなかったので支援できませんでしたが……。気付いた時には、もう終わってました……)