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nekotoumaさんのギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~の長文感想

ユーザー
nekotouma
ゲーム
ギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~
ブランド
WHITESOFT
得点
80
参照数
513

一言コメント

個人的には一部のCGがーとか値段の割にボリュームがーとかは気にしてはない。リパプリカ側より感覚にすっと染みてさっと終わったって意味ではこっちのほうが好き

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

質問箱にも書いてあった気がするけどこれはアルカディアから始めても面白いかもしれない。
なんだかんだどっちの世界でも共通していること(人はループしている、叶はループしない)などは言われているが、
リパプリカ側固有の向こうの物語はどのような世界だったかは言われてないからね。

ただ、向こうに比べてこっちのほうが情報が割りとさっと出ちゃうので、それは面白そうってだけであまりおすすめは出来ないが。

上記のこともあり、続編と言うよりは、ある程度世界などを共有したパラレルワールド作品。
リパプリカのことはリパプリカでだいたい完結してるし(シャールカ先輩の対立がなかったのは疑問だったけど)
アルカディはアルカディアで完結している。

個人的にはアルカディアのほうが好み。
こっちのほうがやっぱりボリューム的にスッキリしてるっていうのと、
対立的な意味でもやはりこっちのほうがスッキリしている。
向こうの方はある程度なぜ対立するのかとかそれぞれがどんな理念持ってるかっていうのがある程度定着してくると、
残りがまぁそうなるよねみたいな感じで若干消化気味に読み進めるところあったので。

あと、シャールカ先輩のこういうだらーってした感じが生み出す空気も好きだし、なんか言ってることが割と向こうに比べてすっと感覚に入った気がする。

リパプリカで世界の前提がわかってるってのもあるけど、ぬきにしてもどっちが好きかは好みの要素強いと思う。

バトルに関しては特になんとも。
結局明確に対立するテーマが与えられただけ。
なお私は武力か言論で天使と対立するかの途中辺りで少しだけだれた。どうしてもゆとりの適当主義が苦手なのが強いのが一種の要因。


・おすすめ度とか
新品で買ったので中古の価格は知らない値段の割に~とか気にしない。
だらだら引き伸ばすよりこれくらいの長さのほうが良かったし、CGや音楽もいいので割りとあり(CG書いてる人が実はとかあの辺りはそこまで気にしてないです)
値段に対しての長さとか気にするんだったらやめたほうがいいけど、そうじゃなかったらリパプリカやってるなら是非どうぞッて感じです。


以下なんか気になった単語とかそれに関するメモ類(攻略中の丸々そのままなので未整理)
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真の敵とはそれ自体が正義

"意味のないものに意味を見出そうとするのは、あまり健全な精神じゃない。ドツボにはまっていくぞ"

ディスサイクリア・ウィルス
?非可逆のループ不全を起こすタイプのウィルス→ループが失われる(A型以外は一時的)
雨をもたらせた雲は西に進み

動物はループはできないが、ループに必要な器官は存在する→それがループ周期の差に関与
動物が喋ったりするのは共有ループの関与で一時的に知性が付与されているから→それあのふくろうか

可能世界
ループしてる全ての世界→論理的に存在する世界。
ただし人間がループできない世界を含む(ループが存在しない世界)

叶がループを奪われたのはなぜか
"世界の目"→ギャングスタの世界を見る外部の目→プレイヤー視点?
"生け贄としての生に耐えられない"

結局リパプリカの方でシャールカ先輩が対立なかったのってこの辺りがキーワードか
"シャールカには、絶対に守らないといけない理論なんてない"
"理想よりも結果のほうが大事だって"
"もし良い結果になるのなら、他人が介入したっていいと思ってる"
"今まで距離をとっていた"


そういやループ奪われたみたいなこと行ってたけど、ループしてるのね
→結局世界の目となる資格があって奪われるってだけで結局そのまま逃げたからか

プレイヤーにループ視点ガー
特に必要がなければ同じ会話を繰り返す

叶の母親はなくなっていて通話の母親はあれプログラムだったのか

選択のない世界→ガラクタをみんなが持ち続ける世界?
共和国から理想郷へってのもなるほどわかる気もする
ED後の部分にボイスがなかったのもこの世界を選択したその先の一つか(春日の名前なかった気がするのはしらんけど)