パロディなんだが、それに終わってない光るものがある。
正直、プレイする前は(悪い意味での)単なるバカゲーかと思ってました。
クリアしてみて、その印象はまったくなくなりました。いい意味でのバカゲーの味はある物の、悪い印象はすっかり消えました。
やっぱりエロゲーは主人公のキャラで半分は決まりますね。
主人公の名前、キャラの設定からのび太君を連想するけど、むしろ『まじかるたるるーとくん』の本丸に近い。
まあ、のび太君も作者の書き方がそういう書き方してるだけで実際はこんな性格なのかもしれないけど。
話は、最初はパロで入っちゃうけどすぐにシリアスな感じの話になります。
パロ設定を生かせてたのは、ぱち公ルートくらい。あとは単なるシリアスものです。
だけど主人公の性格がカッコいいので素直に感情移入できます。
どう考えても点数は70点以上つけれません。
話短い、ボイスなし、展開も強引・・・・etc。
でもやりおえて思ったのは、このシナリオをもっと楽しみたかった。これに尽きます。
以前ある小説家のエッセイで、文章には欠点だらけで魅力もない文章、欠点がまったくないが魅力がない文章と欠点がない上に魅力がある文章、欠点はあるが、魅力がある文章に別れるっていう話を聞いたことがあるのを思い出しました。