キャラゲーとして最低限はクリアしてるというところか。
文句を言おうとしても設定ぐらいしかない無難なゲーム。
つまり設定さえ見過ごせばシナリオの力量不足はさておき平均点ゲー。
※キャラクター
綾香を気に入れるか否かがこのゲームの分かれ道。
個人的にはあの幼さとも取れる自分勝手さが心地よかった。
むしろ絵梨の頭の弱さにいらっとさせられた。
ゆかりと沙夜も良キャラだがもう一押し欲しかったところ。
お気に入りは椿ちゃん、ルートがなくて残念。
カナッペは完全にネタ要因でした。
※シナリオ
まあ力量不足だが、キャラゲーとしては魅せる形をなんとか取れていた感じ。
だからといって急激に変な展開が混ざるのはちょっといただけないな。
設定が設定なために理不尽な展開は許せるがキャラや流れが崩壊するのは論外。
※テキスト
プロットをそのまま文章に起こしたんだろうと察っせさせるものだった。
そんなレトリックそっちのけの純粋なテキストなので驚きもないが戸惑いもない。
読みやすさという点につけては評価できるし、これも一つのテキストのあり方だと思わせた。
※システム
従来の曲芸、改善すべき。
※その他
そもそも設定がとんでもだがそこを叩いてはお話にならない。
なんとか力量に見合ったまとめ方をしてるので個人的に文句はない。
とにかく視覚的な要素は上出来なので他が足を引っ張ってしまった感も。
しかしロープライスでこれだけ無難に作り上げたことは評価に値する。
金や時間をかけても中途半端な作品しか作れない製作陣も多い中で十分な働きだっただろう。
※総合的な評価
まあ平均的な出来の無難なゲームなので基準点をつけておきます。
この路線を否定はしないし、まだまだ向上の余地はあるはず。
是非ともこの製作陣の次回作では頑張って欲しいところ。