先入観を持たずにやれば非常に安定した「レトロゲー」というところか。
ブランドやタイトルからの勝手な先入観を持たずにやればよく出来たゲームだったかと。
ただ、全体的に漂うどことない古っぽさが発売日に見合っていないのも確か。
※キャラクター
個人的には美春さんがお勧めです。
ぽやぽやしたキャラですが年上だからかバカっぽさが先行しなくて良かったかと。
舞や伊織は典型的な落差キャラなので好き嫌い分かれるでしょう。
特に前者は由宇ルートでの発言が不可解というか理不尽という感じも多いので特に。
由宇は献身妹テンプレです。
※シナリオ
正直なところを言うと薄っぺらい。
どのシナリオも三行程度で要約できる感じです。
例えば美春なら
・セックスしないと死にます。
・孕んだら記憶がなくなりました。
・記憶はないなら身体で思い出させてやる。
飛翔点と着地点が同じなのでどのルートも殆ど同じ流れです。
ただしキャラゲーと言う観点ではシナリオは不純物化しやすいのでこの場合は適度かと。
※テキスト
キャラゲーとしては及第点なテキストと言えるでしょう。
そもそもノリ自体が一昔前のキャラゲーのそれそのまんまと言ったら伝わるでしょうか。
ある程度確立されている手法の繰り返しなので冒険もなければ失敗もないです。
※システム
どことなく古臭いです。
ただ個人的に全シナリオを回想できるのは便利なので好きです。
※その他
設定の練りがちょっと甘いのが少し残念です。
あとキャラ同士の絡みの大半がギャグに終始していてぱっとしないのも気になりました。
単体で見ても十分魅力的なのでいいでしょうが、もう少しキャラの動かし方を工夫すれば話を盛れたとは思います。
※総合的な評価
まあ賛否は両論でしょうが個人的には気に入りました。
ただし掛け合いが面白いのと少しえろいという程度の感想しかないのも確かです。
古き良きゲームの定石を踏んだキャラゲーという点で評価しておきます。