命と絆と大切な物
プレイ時間約23h(休憩や放置含む)。
オールクリアしなければこの作品の伝えたい事が分からない作品です。
内容は一言にある通り『命』『絆』『大切なもの』です。
大切なものを、命を守る為に様々な思いが交差して、この作品の結末がありました。
大切なものを守りたい故にやってしまった事。それぞれの想いがすれ違ってぶつかり合ってしまう。
この作品は今の現実に忘れられている大切な何かを訴えている気がします。
色々難しい単語とか出てきて分からなくなったり、それであぁ、こうなるのかな? とは思いましたが、心を無にして何も考えずにこの作品をプレイすると色々と感じられました。
そしてどんなにあっても家族や大切な人との絆は断ち切れないというのが強く伝わりました。
内容ですがWIND(3人の個別ルート)→LUKAS(圭二先生視点の過去。ここで色々な事が少しずつ解き明かされます)→AQUA(実質千紗TRUEエンド。物語の全ての終着点になります)
WINDは正直うーん?ってなりました。展開が性急すぎるのもありますし、分からない事も多々ありました。何より凛ルートのEDが・・・・これはこれでもアリとは思いますが、あれだけ重い物を背負っていたなら、ハッピーエンドでも――と思いました。
凛には幸せになって欲しかったと思うのは……他の人も思ったとはずです。(多分)
後、流れ的に千紗を最後にクリアすれば自然な流れで後のルートに入れます。
LUKAS→AQUAは一本道。WINDとは別でスラスラと話が流れて行きます。そしてここからがAQUAのメインルート。
正直AQUAの後半の流れは反則過ぎる。
涙なしではやれませんでした。
システムに関しては文句なし。むしろ今までやった作品中トップクラス。
今後、他のゲームにもこの様なシステムが組み込まれて欲しいです。
BGMはタイトル通り澄んだ綺麗な物が多いです。これも文句なし。
タイトルとその場の雰囲気や話の流れにも合ってますし、聴いてると不思議と落ち着いてくるBGMでした。
グラフィックも綺麗で、文句なし――と言いたいですが、手首の部分に違和感が・・・・
いや、途中からは気にならなくなりましたが、絵で決める人にとってはアレですね。
気にしなければ済むと思いますが。
不満というか気になった点は上記のグラフィックの手首部分とWINDのダレた展開ですかね。この2つ以外は特に気になりませんでした。
合わない人には合わない作品だと思いますが、是非1度プレイしてみてください。
この作品には他の作品には無い、何かがあります。少なくとも私はそう感じました。