JK視点で描かれるフェラ特化ゲー。キャラクターが余りに非現実的でファンタジー世界とさえ思える。体験版と製品版で男女視点が異なり作品の問題点を確認できない。UIに関しても各設定項目が大雑把でテキスト速度を瞬間か遅めしか選べないのも地味にストレスが溜まる。
JKを題材にする利点と言えば現実的で実在しそうなリアルなキャラクターを描けるというのが第一だと思うのだが、
この作品のJKはそれとは真逆で「お金もいらないからフェラをしたい」願望がある突飛な設定。
それでいて道端でJKが自ら勧誘する際に、男の目線や言動について蔑んだような独白が頻繁に入るため、好感が持てない。
要するに、魅力的なキャラでもなく、現実的でもないキャラが通行人にフェラをねだるちぐはぐな設定となっている。
これならいっそのことファンタジー世界の住人をヒロインにした方が純粋に楽しめるのではないかと思えるが、
とはいえ、サークルとしては現実世界を舞台とした作品を作りたいのだろうから、
それならそれで「ヒロインに好感を持たせる」「なぜ精液が好きになったのかを描く」等の前段階は用意して欲しかった。
一応、序盤を終えると「喉奥に性感帯があるから」との説明はあるが、だからといって通行人に求めるのは無理がある。
男性を内心で小馬鹿にしているヒロインがフェラをする、そのギャップに魅力を感じるなら好みの問題なので仕方ないが、
ユーザーの多くは男性側の目線でプレイするのだから「果たしてこのヒロインは好感を持たれるだろうか?」という視点は
最低限意識して作って欲しい。
序盤の4シーンを終えると、それ以降は常連客やオフ会参加者とのプレイとなり、
嫌悪感のある独白は控えめになるので読みやすくなるのだが、
最初のヒロインへの印象が悪い為、それ以降のプレイのテンションが上がらない。
いい人を勧誘したいというヒロインの思惑を描きたかったのは分かるが、それにしても全体の評価を押し下げている序盤だと感じた。
なお、体験版は製品版と異なり通行人の男性視点で描かれているためヒロインの独白が存在せず、
この問題点を確認できないので注意が必要。(注意しようもないが……)
音楽が日常シーンとエロシーンで変化がなく朗らかな曲調なのでアンバランスな印象を与えていたり、
シーン回想がエロシーンから始まりそれまでの流れが把握できないのも気になった点。
フェラ音声自体はせりかは水音が少なめでそこまで上手いと思えなかったが、
フェラ特化でハードめな行為も多くシーン尺は十分なので、
どうせ脈略も無いのでコスパは悪いが序盤の4シーンをまるまるスキップしてプレイするくらいの方が
結果としては点数が伸びるのではと思ったりする。
UIに関しても、音量設定が5段階、テキスト速度は4段階でしか調整できないのもストレス。
特にテキストは瞬間、ゆっくり、遅い、激遅い、という感じなので瞬間くらいしか選択肢が無い。
遅いと激遅いはほとんど変わりがないので何を思ってこんな段階になってるのか疑問。
1~100の数字(4段階ではなく100段階)で設定させてほしい。
■総評
製品版が全編男性視点で描かれていれば+10点は付けていたと思える、その点では惜しい作品でもある。