フェラゲーサークルの処女作。タイトル通りの内容だが、主人公とヒロインの関係が発展性に乏しく、お金を出してプレイして貰うというコンセプトから外れることはない。ピンサロでの行為が序盤にしかないのも賛否が分かれる。
プレイの内容は意外とノーマル寄りで
マニアックなものは後半にコンドームごっくんと食ザーがある程度。
アブノーマルに寄せれば良作になるわけではないのでこれはこれで良い。
ただ問題なのは、主人公とヒロインの関係値がほとんど進展せず
最初から最後まで大金を渡してプレイをして貰う関係なので
いわゆる、段々と恋人同士の関係になりお金を払わなくなる、という展開はない。
これに加えて、元々が人気のピンサロ嬢であるのでフェラについても
最初から熟練のテクニックであり初々しさのようなものは微塵もない。
最初からMAXスピードで何か問題があるのかと思われるかもしれないが
人はギャップがあることで魅力や興奮を感じるものなので
フェラという行為そのものを切り取った場合に最初と最後で変わり映えしないのは
どこか虚無感に似た感情を覚えてしまう。
声についても、こういったシナリオなので仕方ない部分はあるが
プレイ中も常に同じような調子なので同様の問題を孕んでいると言える。
『生徒会グローリーホール』では初めてのフェラから教え込んでいく発展性の楽しさがあったが
今作は言ってみればピンサロ嬢がクラスメイトだったというだけであり
学校で直接買うようになる展開はあるものの、この設定にどれほど価値があるかは疑問である。
冒頭、学校でのシーンも無くいきなりピンサロで出会うシーンから始まるのも
ギャップを意識していないことを証明しており、
またピンサロでの行為も序盤の数シーンで終わるので
「ピンサロとクラスメイト」のギャップについても活かすことができていない。
お金の交渉に関しても、実際にどれくらい払っているかを何故か濁されているので
いまいち現実味がなくリアリティに欠ける。
シーンが終わる度に毎回「数日後」と表示されるが、
終盤にお金が心配になり全然連絡を取らずヒロインに責められる場面では
明らかにもっと期間が空いていた口ぶりなので辻褄が合わない。
その次のシーンでは金欠に関して何の説明も無くバカンスしているのも雑である。
黒ギャル化はこのバカンスの３シーンのみで悪堕ち要素もないので注意。
UIに関しては、
場面転換の際のフェードが長く、それ以外にも無駄にウェイトを入れているような時間があり
スキップも出来ないのですこぶるテンポが悪い。評価点から10点ほどマイナスしている。