アニメーションに偏重し過ぎた結果、ヒロインのセリフが極端に少ない。サークルのゲームデザインがおかしな方向に進む転換点になった作品。
Hシーンにおけるヒロインとその他のキャラ(先生やクラスメイト)のセリフ量の比率が
1:9くらいの割合。体感はもっと少ない。
行為中は短いBGVのループがあるので「ヒロインにセリフはいらない」という判断なのだろう。
代わりに先生や周りの生徒が状況を長尺で喋り、ヒロインはたまに喋る程度で主人公はほぼ無言。
つまりこれはエロゲではなく動画作品に近い。
高評価しているレビューがセリフ数に一切言及していないので、動画とBGVで満足できる人ならば気にならないのかもしれない。
自分は、セリフ、つまりはヒロインが「どう感じ」「どう思い」「どうコミュニケーションするのか」が
エロゲの要だと思っているので
それら描写をほとんどのHシーンで排除しているこの作品は必然的に低評価にならざるを得ないし、
レビューの点数に反して平均点が低めなのもそういった層(セリフ重視派)が半数以上を占めているのだと思われる。
終盤までは無理矢理犯される系なのでヒロインのセリフも書きにくいのはあるだろうがそれにしても少な過ぎる。
特にイマラチオやフェラチオのシーンでは顕著で
所謂ちゅぱ音と呼ばれるセリフがほとんど無い。エルフの『ガテン系』でもアニメとBGVにかまけて
セリフがほぼ無いことがあったがあれと同様である。
エロゲ界隈では偶に「セックス中にあんなに喋らないよね」という意見を聞くことがあるが、
そもそもアドベンチャーゲームとは状況描写とキャラのセリフによって構成され
エロゲはそれにセックスシーンが付随しているものなので、そこに疑問を呈するのは
そもそもアドベンチャーゲームを否定しているのと同義である。
最新作の『炉姦12 ~アリスたちの膣と感触~』も同様にヒロインのセリフが圧倒的に少なかったため
この作品がアニメ偏重セリフ軽視の転換点になっているとも言える。
アヘ顔もホラー地味てて怖い。
アヘ顔というのは「変な顔だから抜ける」のではなく「イってるから抜ける」のであって
そこを誤解してるとマイナス要素にしかならない。
壊れた世界設定は貴重ではあるものの、コメディチックな演出が鬱陶しくも感じるのは
セリフ数の少なさにイライラしていたからだろうか?
声優さんも他作品で活躍している方なのだが、声質がいまいちキャラに合っていると思えなかった。
おかずに使える:C セリフが少なく、まったく使えない