主人公とヒロインの視点で構成されているが、主人公の視点のみで中盤辺りまで読み進められる点が良かった。 できれば最後までチャート選択でプレイしたかったがミドルプライスの寝取られゲーとしては満足行く出来。 絵、シナリオ、声優、すべてが高いレベルでまとまっている。
まずこのゲームで最も良かった点は「ギャップ」がしっかりと存在していること。
寝取られゲーとして重要な「初めて主人公が事実を知るシーン」では
その時点でヒロインへの調教がかなり進行している状態で
主人公はそこで初めて目撃するため、かなりインパクトがある。
たまに主人公の視点を早々に終えてヒロイン視点となって時系列で成り行き見せてしまうゲームがあるが
この作品ではプレイヤーは主人公の視点だけで上記のシーンまで進行するため
まさに、主人公と同じ気持ちでその衝撃を味わうことが出来る。
寝取られゲーの醍醐味はこの「それまでの日常」と「裏で起こっていた真実」のギャップを明かす瞬間だと思うので
そのファーストインプレッションをしっかりと描いていた点が良かった。
次に、ゲーム中に唯一ある選択肢では
「追求して親子の関係が壊れてしまう展開」と「関係を保ったまま寝取られが続く展開」に分かれるのだが
この選択肢が趣向の選択のようになっていて良かった。
寝取られゲーとしておそらくプレイヤーの多くは後者の選択を選ぶと思われるが
製作者側としてもそれが本来想定したルートなのだと思う。
このルートではその後プレイ自体は激しさは増すものの基本的に本番行為をするのは寝取り男のみで
他の男の介入は最低限に留めるというボーダーを越えない作りになっている。
これは寝取られ感を薄めさせない重要なポイントでそこをしっかりと守って作られていた。
一方、前者のルートでは墨を入れられたり他の男にも本番行為をさせたりと
いわばヒロインを壊してしまう展開になっており寝取られゲーとしては余り受け入れられない。
個人的にはプレイ内容も含めおまけのように感じた。
ただ、この異なるルートは選択肢によってその後のプレイ内容をきちんと住み分けしているという事でもあり
欲を言えば寝取られゲーとしては後者のルートのみにしてそちらのシーンを拡充して欲しい所なのだが
選択肢が無ければ無いで主人公の真実を知りながら見て見ない振りをする行動に疑問が生まれる可能性があるため
このルート分岐は要らないとも言い切れない。
個人的には連続で描かれる最初のエロシーンのインパクトが強く
その点が評価が高くなった何よりの理由だと思う。逆にそのシーンのエロが薄ければもっと点数を下げていたかもしれない。
その他のエロシーンについてはキスが多めでこれが全体のエロさを底上げしていてとても良い。
フェラは2つしかなかったがそのうちの1つは尺や差分も多めでバキュームフェラまで完備しており素晴らしかった。
フローチャート方式は視覚的に時系列が把握でき、寝取られゲーととても相性が良いと感じた。
ヒロイン視点については個人的にシステムとして余り好きではないのだが
事の真実を描くためにある程度は必要だと思うので本作に関してはそこまで問題ではない。
上でも書いた寝取られが発覚する場面まで主人公視点で読み進められる点が
気にならなかった理由の一つだと感じる。
できればヒロイン視点は全てが終わりエンディングを迎えた後に開放してくれれば
それまで主人公視点で存分に寝取られ感が味わえるため一番良いのだが
終盤前までは主人公視点とヒロイン視点がチャートによって分けられているため
強制スキップを使えば(シーンごとにスキップが止まるので)
主人公チャートと終盤の主人公視点のシーン(ややヒロイン視点と混ざっているのでこちらはスキップを途中で止めなければならないが)
を先に見た後でヒロイン視点を見ることが出来るため
その点でもこのフローチャート方式はユーザーライクで良かった。
■総評
ヒロインがどちらかと言えば望んで関係を持つので
寝取られ物独特の虚無感などは『ガテン系』や『フタレター』ほどではないが
全体的にポイントを押さえた作りで特にエロ面では満足できる出来。
孕みシーンが上で書いた前者のルートにしかなかったのが不満と言えば不満。
もう1シーンガッツリとしたフェラシーンがあれば80点台も付けていたかもしれない。
おかず得点投票
「だいぶ使えた」
投票POV
お口でGO B:キスシーン多め、シーン数は少ないが尺が長めのバキュームフェラ有り。AとBの間