もうプロローグのアンドロメダとの会話からして面白い。
巡察使としての使命にもえる主人公のブルーム・ベルフラワーとマーガレットのプロローグがいい。
正直者を損をみるを地でいった作品。
主人公のやらかしで辺境行きってのはプリンセスフロンティアみたいで、楽しめました。
この作品の魅力的な部分はやっぱりブルーム・ベルフラワーの真っ正直なところでしょうか。
圧倒的な権力をもつ貴族の不正に対してもまっすぐに声を上げ、辺境に飛ばされて不満だらけだろうと、国を良くしようという使命感は薄れない。
ブルームがとばされる辺境の村は治めている責任者がへっぽこで、今はなんとかなっているが来年はヤバいのでは?という苦境に立たされている村でした。
マーガレットも村の人たちも、そんな事実をみじんも感じさせない明るい雰囲気だけに、その事実を知った時のブルームの見せた想いや行動はカッコいいです。
まずは自分たちの足元を固めようと古代魔法文明の遺跡にいったり、村の情報を整えて当面の資金を集めたり、実際に村を発展させるまでの過程からして面白いです。
メインヒロイン筆頭のマーガレットも、最初は超へっぽこですがブルームの行動に感化されて立派に成長しますし、ラストの内容もわくわくしました。
文官向きの主人公ですが、途中からはヒロイックサーガを読んでいるような気持ちになりましたね。