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naritatoさんのDUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神の長文感想

ユーザー
naritato
ゲーム
DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神
ブランド
バンダイナムコエンターテインメント(バンダイナムコゲームス)
得点
20
参照数
77

一言コメント

5つの個別ルートが同じ展開、同じ構図、同じミニゲームで辟易する。ヒーローの目標が全員同じなら、過程で差別化を図るべきだろう。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

■悪い点
学園で裏格闘大会が開かれている。主人公はセコンドとして、大会参加者のヒーローと交流していく。
本作のヒーローは全員が主人公と面識なし。学園での出会いから恋愛が始まる。

1.ヒーローが大会に参加していることを知る。
2.特別にチケットを貰い試合観戦。試合後に手当てをする。
3.一緒に文化祭、クリスマス、バレンタインを過ごす。
4.デート中に裏格闘大会チャンプが登場し、力の差を見せ付けられる。鍛える事を決意したヒーローは主人公をセコンドとして認める。
5.試合でチャンプに挑むヒーローは押さえつけられてピンチ。だが主人公の応援を聴いたヒーローは押し返して逆転勝利。


ヒーローごとに多少の違いはあるものの、どの個別ルートも上記の流れで進むので、2周目移行は飽きること必至。
全員がチャンプを目指しているとはいえ、過程を変える工夫をして欲しかった。

展開だけでなく、構図の使いまわしも酷い。
「ヒーローが上にのしかかられてピンチ!」の一枚絵は首だけを差し替えて何度も使いまわされる。
同じルートでもこの構図が使いまわされるため見飽きる。

「ヘブン状態」で有名なミニゲームはいずれも単調ですぐに飽きる。
キャラごとに性感帯が違うが、初見殺しにしかなっていない。初見でわき腹が性感帯と判断できるわけがない。

■良い点
ツンデレ、大阪弁兄ちゃん、真面目眼鏡、謙虚セレブ、生意気ショタ
上記の単語で説明できる程度には個性が薄いが、ヒーローの属性がばらけている。

隠しルートの伊達正義は既にチャンプなので、他の5人と唯一立場が違い新鮮に楽しめた。
強気だが主人公を大切にしており、好感を持てた。

声、BGMはそれなりに効果的に使われていた。


■総評
個別ルートがあまりにも代わり映えせず、工夫が見られない。
ヒーローに魅力を感じられず、シナリオに見所がなかった。