社会人の苦労を描いた『白衣性恋愛症候群』に対して本作は学生の苦労が描かれているが、『白恋』の生々しさの方が好みだった。本作は学生要素の前半とオカルト要素の後半で剥離を感じ、置いてけぼりにされた。
微妙にやる気がない かおり⇔あすか
裏はだらしない はつみ⇔かえで
オタ眼鏡 やすこ⇔いつき
のようにセルフオマージュ的な要素をいくらか感じた。失禁ネタも『白恋』との対か。あくまで一部の要素が似ているだけで本作ならではの個性は十分にある。前作の経験がなければ、強烈なバッドエンドはかなり印象深くなっていたと思う。
単体で見た場合、かえでルートは一人蚊帳の外という印象を受けた。ほかの三人はそれぞれ補完しあうような関係故に、すべて攻略しないと謎を残して終わる構成。
終盤は急展開気味で、瀕死で会いに来たいつきBADなどはご都合に感じた。