馴れ初めや困難の解消の描写を簡略化し、その分エロに力が入っている。
分かりやすいのが音羽で「ピアノを通じて心を通わせる」ということをさらっと描写する。
オーソドックスなエロゲでは、出会いや日常を濃く描写することで「この子の悩みを解決してあげたい」と思わせるものだが、本作はその辺りが割り切られている。
エロゲのプレイ本数が増えるにつれ既視感のあるシチュエーションは増えていくので、多かれ少なかれ似たような描写となりがちなエロゲの個別パートを簡略化したことはたまには良いと思った。
だが、簡略化の弊害としてキャラの掘り下げが浅く、そこまで思い入れがもてなかったのが残念。
エッチしたいヒロインを選ぶシステムは、ハーレムで手軽につまみ食いできるメリットがある反面、周回時のダルさにもなっており一長一短。