WOLF RPGエディター製。らくらくモード(最強装備・1万ゴールド)でプレイ。キャラやストーリーはまずまず無難だが、移動速度の遅さとエンカウント率の高さが全てをぶち壊し。
■ストーリー・キャラクター
ランスシリーズに近い。欲望に忠実なまま普通にレイプするだけなので主人公は変態ではない。タイトル詐欺ではあるが、王女凌辱を目的とした旅としては一貫しており、ストーリー面の突っ込みはあんまりない。
イベントで離脱中のランシアが最終決戦で戻ってきたり、逆にパーティにいるランシアと突然出会うといった感じで、イベントの順番によってはおかしくなるのはご愛敬。
味方ヒロインは3人
・プライドが高いが主人公より弱い女剣士「ランシア=エストール」
・主人公を会心させようとする僧侶「エリア=メイヘル」
・ドジな魔法使い「リリー=フロリアン」
ランシア、エリアはエロゲらしいキャラで、リリーは主人公を振り回す側。ヒロイン同士の会話はない。EXのハーレムで一緒になるくらい。
■ゲームバランス
らくらくモードでも最低限のリソース管理は必要。
最低ダメージが4で、敵は4~5体の出現が珍しくない。主人公のHPは3桁なので、油断したり催眠ハメを食らうと死にかねない。SP(一般的なMP)はすぐ枯渇するので、ある程度ダメージを受けながらの進行を前提として「薬草」を買い込んだほうがいい。
「地味だが無いと生死に関わる重要品」の「毒消し草」も必須。一歩でHPが10削られる。
ヒロインの装備はろくに吟味していないと、ほぼ1~2発の攻撃で沈むが、主人公が強いので特に問題なし。
・街の壺に薬草がある
・ダンジョンにぽつんとある骸骨の落ちている箇所の壁が、実は通り抜けられて貴重なアイテムが隠されている
・これ見よがしに置かれた宝箱がミミック
といった具合にRPGのお約束的な小ネタの面白さはある。
ラスボス前に攻略できるヒロイン攻略用のサブダンジョンがギミック多めなのもゲームデザイン的には悪くない。
■悪いところ
移動の遅さ、エンカウント率の高さ、敵の多さの3点に尽きる。
それなりにまともな部分もあるが、テンポの悪さですべて台無し。とにかく動きがトロく、敵が多いので戦闘も長引く。サブダンジョンの謎解きなど、自力でやれる気がしない。
個別エンドを見るには、各ヒロインのイベントを終わらせたうえでラスボスを倒す必要があり、一度に一人しか攻略できない。4回ダンジョン攻略を強いられるので怠い。攻略済みヒロインから選択肢で決める形式であれば、ラスボス4回倒すだけで済んで良かったのではないか?