うぐいすルートをどう捉えるか
ヒロインを殺せないならやるべきじゃない内容だったという意見も, タイムリープができる作品なのだから救うべきだったという意見も, どちらが正解ってわけじゃないんでしょうけど, それ故に評価が割れそうだなぁと.
個人的にはビターエンドでもその先を想像して楽しむのが好きなので生かすのも殺すのもどちらの終わりでも構わないのですが, ちょっと書きすぎているなというのは感じます. 学園の資料室からエンデュミオンを見つけたところで希望を残して終わる, というのでも良かったような気はしました.
全体で見ると内容的には200点満点でしたが各キャラのボーカル曲が減ってイメージソングとしてあったものが挿入歌1曲にまとめられていたのが残念だったので98点にしました. エロゲの評価基準はシナリオが大部分を占めるので, 恐らくこれが今後はtoneの最高傑作として評価されるのでしょう. toneは曲だけのゲームなんて言われてた頃を思えばここまでの物を出せるようになったことは感無量です. 応援してきてよかったと心から思えます. ですがその一方でこの作風をこれからずっと続けられるのは以前からのファンとしては少しさびしく感じるというのも事実です. やはりボーカル曲数は戻してもらいたいですし, あくまで作品作りのオプションとしてこういう方向性もあるんだぞということを示す作品に留まってくれると納まりがいいのではないでしょうか.