日常で起こった何気ない出来事の記憶が、ある日夢の中で奇っ怪になって蘇ることがあると思う。そんな夢世界と日常を一緒くたに詰め込んで迷路にしたような印象の作品。
前半の日常パートでの話が一見意味不明な夢パートで出てきたりして、周回すればするほど味が出る気がする。一つ一つのストーリーが短くあっという間に場面転換するが、BGMが良く雰囲気を作ってくれるためスルッと読める。
キャラクター達も個性があってかわいい。
ラストの再会シーンは、軽快なストーリーにほんのちょっぴりの余韻を与えてくれる、絶妙なバランスで良かった。