(萌えすぎて部屋中を悶え転がるプレイヤーの頭が)残念な俺達の青春事情。
ちまちちゃんかわいいよおおおおおおおおぶひいいいいいいい!!!
…すまない。少々取り乱した。
さて,ここにお越しの皆様の中には上のように奇声を上げて悶える醜く滑稽な萌え豚の姿を既に各所でご覧になっている方もいるかもしれない。本作「残念な俺達の青春事情。」(通称:残念なの。)は,プレイした者達がそんな残念な醜態を晒してしまうことにもなりかねない危険性を秘めた作品である。
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まずは簡単に本作の概要を紹介しておこう。より詳しい内容を知りたいという方は
nezumoさんの「残念な俺達の青春事情。」の感想
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=20703&uid=nezumo
こちらに良く纏められているのでぜひ参照されたい。
本作は,変態,コミュ障,アホの子,守銭奴,自堕落,脳筋,ヘタレという残念で癖のある7人の非公式生徒会のメンバーたちが,「学校生活を楽しくしたい」という理念の下に活動していくドタバタ学園ラブコメディである。共通√は,人との関わりを避けるコミュ障な毒舌転校生こと皇燐音を非公式生徒会に引き入れようと奔走することから始まり,その後は学園生活を楽しく過ごす彼らの姿を描き出しつつ,文化祭を盛り上げようと奮起するドタバタ劇が繰り広げられる。個別√は,主人公と√ヒロインが非公式生徒会のメンバーたちに支えられながら,イチャコラしつつヒロインが抱える問題を解決していくことになる(イチャコラ成分多め)。以上が本作の簡単な概要である。
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本作の見所は,「楽しい青春」と「圧倒的な萌え」という二点にある。
まずは,「楽しい青春」というポイントから見ていく。
共通√は,前述の通り学園生活を楽しくしたいという目的を持った非公式生徒会という組織に所属するメンバーたちの活動模様が描く部活物としての色彩が強い。中心となるのは,転校生である燐音をメンバーに引き入れるということと,文化祭である。
前者については,最初は入会を拒んでいた燐音が,仮入会という形で共に活動していく中で楽しさと友情に目覚めていく様子が描かれる。メンバー同士非常に仲が良く,しかも笑いが絶えない彼らの日常には,素直に羨ましさを感じてしまう。また,「なぜ一緒にいるのか」という燐音の問いに対して「友達だから」「一緒にいたいから」と答える点は,純粋さと青臭さが非常に好ましい。
後者については,「文化祭で一花咲かせてやろうぜ」と目論む彼らと,彼らを問題視する公式生徒会との間のドタバタ劇が,全校中を巻き込んで繰り広げられる。互いに協力し合って一つの目的を成し遂げようとする姿と,学生時代にしかできないバカをやってやろうという姿は,見ていてとても気持ち良い。この例えで理解して頂ける方がどれだけいるかは分からないが,D.C.Ⅱを思い起こさせるような楽しさがある。
個別√は,非公式生徒会としての活動は鳴りを潜めてしまうが,他のメンバーが隠れてしまうということはない。むしろ,支え合い,時には叱咤したり,本音をぶつけ合ったりという,友達を想い合う様子が十分に描かれている。本当に良い仲間たちなんだなと感じることができるシナリオ展開となっている。
彼らの青春は,なにか大きなものと闘ったり,大きなことを成し遂げたりするといった類のものではない。しかし,良い仲間たちと一緒に全力で学園生活を楽しもうとする彼らの姿には,きっと何かを感じて頂くことができるはずだ。
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次に,「圧倒的な萌え」というポイントについて述べたい。とはいったものの,「萌え」というものは千差万別で,百人いれば百通りの嗜好や萌えポイントがある非常に奥深いものである。そのため,「ここが」と端的に示すことが非常に困難な代物である。そこで,誠に申し訳ないことではあるが,あるプレイヤーのプレイ中の生の声をお届けし,本作の破壊力の断片でもお伝えすることで,代えさせて頂きたい。ちなみにそのプレイヤーはちまちちゃんと燐音ちゃんが大好きであるが,「一作品一嫁」という己に課した制約に則り僅差でちまちちゃんを推すとのことであるようだ。
「ダウナー系のヒロインに不意にこう笑顔を浮かべられると奇声を上げながらベッドの上でごろごろして悶絶したくなる(というかした)」
「えっ?ちょまっ,何この娘天使?天使がいるってことはもしかしてここは天国?俺死んだの?(錯乱)」
「燐音かわいすぎて生きるのがつらいってレベルじゃねえぞ。今すぐ画面内に入りたい。誰かオレを微分してくれえええ」
「ちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃん可愛いちまちちゃ」
「もうだめ。悶え死ぬ。誰か助けて・・・」
「もっさん(注:橋本匠〔括弧内引用者〕)√短ええええ
でももっさんかわえええええええ」
…いかがだっただろうか。少しでもその狂気に満ちた様子を感じ取って頂けたのであれば幸いである。これから本作のプレイを考えておられる方には,このような気持ちの悪い萌え豚になってしまうおそれがあるということを是非とも忠告させて頂きたい。
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世界観・雰囲気 12/15
シナリオ 21/25
キャラクター 15/15
サウンド 9/10
グラフィック 8/10
システム 4/5
個人的補正 15/20
総合 84/100