頭カラッポにして思いっきり笑うにはもってこいの腹筋強化ゲー。今日からあなたも千冬ちゃんの肉○隷だ!
感想を書いといていきなりこんなこと言うのもアレですが,購入を検討されている方は悪いことは言いません,今すぐ回れ右して体験版をプレイされた方が有意義だと思います。本作については体験版時点での合う合わないが決定的で,気に入った方なら最後まで楽しめると思いますし,逆に肌に合わないかなと思われた方は最後までそのままだろうと思います。そういうわけでこんな感想を読まれるよりも体験版をやった方が100倍参考になります。
・・・まあそうは言いましても,時間に余裕のない方も多いでしょうし,せっかくここまで足を運んで頂いたわけですので,文章で少しでも本作とはどういったものかということをお伝えできればと思います。私自身も本作が好きなので,布教しt・・・もとい多くの方に興味をもって頂きたいということもありますので。
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さて,前置きが長くなりましたが,本作は基本的にギャグ一点突破な作品です。一春くんと8人の愉快な仲間たちが織り成すハイテンションで意味不明な日常会話を見て頭をカラッポにして笑う,そんな作品です。個別√に入っても共通√までのそんな感じをそのまま引き継いて進みます。√ヒロイン以外のキャラが出てこなくなるなんてことは全くなく,おバカなノリがずーっと続きます。
恋愛要素?そりゃまあ学園エロゲですからね多少はあります。恋人らしいイチャイチャもします(淫妹という例外あり)。ですが,だんだんと近づいていく二人の心の動きだとか,甘酸っぱーい恋愛模様とか,そんな過度の期待はしてはいけません。
シナリオ?そんなの知りません。多分製作者自身も知らないことでしょう。そもそも何らかの意味のあるストーリーを展開しようとする意思すらまともに感じられません
幽霊だからこその死生観?なにそれ,おいしいの?(柊ボイスで脳内再生余裕)そんなん感じたかったら別のゲームやってください。最近では「なないろリンカネーション」とかおススメですよ(別ゲーを積極的に布教していくスタンス)
実妹ならではの背徳感?そんなものは千冬ちゃんの前ではクソ喰らえです。なにせ親に兄と付き合っていることを報告するときでも「すっごく気持ち良かった。兄さんのおち○ちん最高」とか言い出す始末ですからね。あ,ちなみに先程「淫妹という例外あり」と書きましたが,千冬ちゃんとは恋人同士になれたのかすら怪しいです。なので恋人らしいイチャイチャがあったかも良く分かりません。兄は妹の肉奴隷もとい愛人ですからね。仕方ないね。
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というわけで,本作を楽しめるか否かは,ギャグを楽しめるか否かとほとんど同義です。そこで問題となるのは,本作のギャグが一体どういうものかという点です。
先にも書きました通り,本作ではハイテンションで意味不明な日常会話が繰り返されます。まともな会話のキャッチボールはほとんどなされません。しかし不思議と会話が繋がっていくのです。誰かが暴投したボールをダイビングキャッチして送球したけどボールがそれて,しかしまたそれを上手くキャッチして次に繋いでいくというか。投げっぱなしにしないで拾っていくから,しかもダイナミックに拾うもんだから,投げる部分だけじゃなくて拾う部分でも笑いがとれる。この辺は頭が悪そうに映るけれども,実はすごく良く考えられたテキストなのではないかと思ってしまいます。おそらく裏では相当練られています。
ネタの内容自体もよくありがちなパロディネタや2chネタ,メタネタなどにほとんど頼ることもなく,また顔芸や太文字にしてインパクトを狙うといった視覚的効果もほとんど使うことはありません。純粋なキャラ同士のやりとりで笑いを取りに来ます。しかも,キャラに無理をさせていないというか,このキャラならこういう風に言ったり動いたりっていうのを外さないもんですから,妙にしっくりきます。安心して笑えます。9人も主要キャラがいるのにもかかわらず,各キャラに合った笑いをそれぞれ提供するというのは非常に骨が折れることかと思われますが,しかもそれを他人の褌で相撲を取ることなくライター自身の引出しを用いて行っているのですから,脱帽します。
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このように,ギャグゲー・バカゲーとして素晴らしい出来となっていると個人的には思いますが,一つ大きな注意点があります。それは,本作のギャグが非常に変態寄りになっているというところです。
本作のキャラたちは下ネタをぶっ放すことにまるで躊躇いがありません。とりわけ公式で「淫妹」とされる千冬ちゃんはゲーム開始当初から既に猛者の域に達しています。エロゲーを嗜まれる紳士諸兄にありましては多くの方が下ネタ耐性を有しているものと推察されますが,それでも仮にも攻略ヒロインが目に余るような変態発言を繰り返すことに若干の抵抗を抱く方も居られるかと思います。
そこで,以下に淫妹こと千冬ちゃんの選りすぐりの変態発言を置いておきます。本作のギャグに興味を持たれ,これらの発言が天使のくすにゃんボイスで再生されても大丈夫だ,むしろもっと聴かせてくれという紳士諸兄は,是非とも本作を手に取ってみてはいかがでしょうか。あ,ちなみに最後の一つ以外は共通√なのであしからず。
「いいよ,思いっきり引っぱたいて。えっちな妹のお尻,赤くなるまでパンパンして―――ひぃうんっ!」
「じゃあわたしは兄さんの白濁シロップを妹にたくさんかけて欲しいなっ」
「ちっ,いいからさっさと勃起しろよ。このヘタレち○ぽ!」
「ぐへへへ……兄さんの……兄さんのせーえきぺろぺろした……しちゃった……ぐへへへへ」
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お気にヒロイン:未優,千冬,泉
お気にルート:共通,未優,千冬
世界観・雰囲気 12/15
シナリオ 21/25
キャラクター 15/15
サウンド 9/10
グラフィック 7/10
システム 4/5
個人的補正 15/20
総合 83/100