ErogameScape -エロゲー批評空間-

nanachanさんのフレラバ ~Friend to Lover~の長文感想

ユーザー
nanachan
ゲーム
フレラバ ~Friend to Lover~
ブランド
SMEE
得点
93
参照数
598

一言コメント

素晴らしい!SMEEは本当に良い萌えゲーを作るブランドになりました。あとはグラフィック面をせめてHOOK本体くらいにしてくれれば言うことないです。あめとゆきさんの原画は凄い好きなんですけれどもねぇ。あと,OP曲は上半期屈指の良曲だと思います。【2014/1/12 某所に投稿済感想を追記】

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

私の中でナンバー1幼馴染ヒロインの座は,「天神乱漫」の山吹葵が長いこと守り続けてきたのですが,ついに本作のヒロイン皆原陽茉莉へとその座を譲ることとなりました。
なので今回は作品の総評ではなくひまひまの話をしようと思います。

ひまひまは,いわゆる再会系の幼馴染です。幼少期に主人公が引っ越したことで一旦別れ,学園で再会した二人の間には,時間の流れのせいか,友達と呼べるかも怪しいような距離感ができてしまいました。
しかし,非常に仲良しだった二人からは,時折元々の親しさが滲み出ます。印象的だったのは,野外炊飯?のイベントです。まだ当時の距離感を取り戻せていない二人が同じグループとなり一緒に米を炊くシーンですが,ひまひまが米をとぎたいと言っているにもかかわらず,主人公が「米とぎ楽しいいいい」的なノリで代わってあげません。距離感が出来ようと,このようなお互いの遠慮のなさが自然と出て来てしまう点が絶妙でした。

晴れて恋人となった後も,「秘密にしよう」→「付き合ってます!」→「殴っていいかな?」(イメージ)的な遠慮のなさは健在で,距離感を取り戻した二人が本当に近いということを非常によく描写できていました。お互いを分かり合っているこそ遠慮なく接することができるというのが幼馴染の大きな魅力であると思いますので,その点で二人の関係は非常に好ましかったです。

さて,ひまひまは実は幼少期から主人公に対して「好き」という気持ち自覚していました。しかし,二人が離れたことを機に,それが本当に恋愛感情なのかどうかということを見つめ直します。今一度友達という見方からスタートして「好き」という気持ちを確かめていくという流れはFriend to Loverという本作のコンセプトに合っていますし,ひまひまが主人公との関係に本当に真剣に向き合っている点にも好感を覚えました。

後は,単純にひまひまが可愛すぎました。バカをやってひまひまに激しくツッコまれたい。ひまひまににんじんを押し付けて物凄く嫌そうな顔をされたい。髪を下したひまひまも超絶に可愛いですが,やっぱりおさげがジャスティス。抜きゲーでもないのに昨年一番お世話になったのがひまひまのフェラシーンだというのも,ひまひまが大好きだからでしょう。