内容自体もさることながら，プレイしていて作り手の「魂」をここまで感じた作品は本当に久々だった。2013年はもうこれを超える作品は出ないだろう。【2014/1/12 某所に投稿済感想を追記】
まず素晴らしかったのがシナリオ面。
ループものなので同じ時系列を何度も繰り返すことになるのですが，各章ごとに異なる展開が繰り広げられ，またそれぞれ盛り上がる部分が随所に見られました。そのおかげで，非常に長いプレイ時間の割に途中でだれるということが全くありませんでした。
世間的には商業版で新たに追加された4章以降の評価が3章までに比べて芳しくないように見受けられますが，個人的には3章までとは異なる解釈から赤穂浪士を捉えた4章も大好きです。この4章を組み込んだことに，忠臣蔵に対する製作陣の愛を感じます。
これに加えて，本作はグラフィック面が秀逸であったように思います。
といっても，特に作画が素晴らしいだとか，塗りが綺麗だとかではなく，演出という意味で非常に優れていたと思います。
戦闘シーンで立ち絵を効果的に動かし，また，大量の一枚絵を挿入することにより，臨場感がひしひしと伝わってきました。
日常シーンでは，本当に小さな一コマにも専用の立ち絵パターンを用意されていて，非常に楽しく読み進めることが出来ました。
総じて，随所から製作陣の「魂」が伝わってくるような作品でした。文句なしの2013年ナンバー1作品です。
世界観・雰囲気 14/15
シナリオ 24/25
キャラクター 15/15
サウンド 9/10
グラフィック 10/10
システム 4/5
個人的補正 19/20
総合 95/100