これまでよりしっとりしたお話のwhirlpoolでした。
True√は個別√のエピソードをなかったことにしないようなそういう優しさがある気がします。
普段ならこういうお話のTrue√ってメインヒロインとの話を中心に本編では解決しきれなかった部分も解決します、みたいな話で纏めるじゃないですか。
この作品のTrue√では個別√で明かされた各ヒロインの抱えていた事情やら夢やら、サブキャラのエピソードまで含めて全部の話を昇華して終わらせてくれたのでそういったところに満足感がありました。
Whirlpool作品としては2017年あたりから猫忍えくすはーとのようなエピソードを細かく切った作品を出してみたりこれまでの作品にあったようなTips昨日やmagustale、77、涼風のメルトあたりの作品のシェアワールドネタを封じてみたりとその時期までとは作品の作りを変えてきているように感じます。
この作品もそんな流れの中でこれまでの明るく活動的な雰囲気の物語から少し方向性を変えてしっとり、おだやかな世界観での物語を作っているようです。
雰囲気は新鮮ですが外しているわけでもなく、どこか安定している感じがして安心して最後までプレイできました。
後から振り返ってもいい作品だったと思います。