わりとインパクトのある作品ではある。
以下、昔のメモより
ゲーム内で一年間のゲームと言うと、四月開始の三月終了の作品が多いが、なぜか一ヶ月ずれ。
攻略可能キャラは六人でぱっと見、地球人とのハーフの「シルビィ」がメインヒロインに見えるが、後述のシステムにより魔法少女の「ナナ」(ナナイ・ナタレシオン・ナインハルテン)が恐ろしいほどに出張ってくる。
主人公による隊員への任務やパトロールの指示は一度に一人しか出せず、他のキャラは「勝手に非常に相性の悪い任務を選んで、勝手に失敗して、勝手に好感度が下がる」という事態が発生しやすいが(脳筋が高知力を必要とする任務に挑戦等)、
「ナナ」は任務に必要とするパラメータの内体力以外のものはすべて満たしており、戦闘能力も高いため体力さえ補えば勝手に任務をこなして勝手に好感度が上がる。
戦闘もメイン任務のイベント戦闘だと全員参加だがパトロール等だと、単体での参加。しかも戦闘はオートバトルのため、勝手に負ける事も多い。そして「治安の下がった地域に隊員がパトロールに行き、戦闘になり、負けてさらに治安が下がる」という悪循環が始まる事がある。
神官の「サクヤ」はキャラ人気が1番高かったような気がするが、戦闘になると技が「掌底打ち・○イミ・ベ○イミ・ベ○マ・ベ○マラー・ベ○マズン」しかないため、単体戦闘力はメンバー中最低。しかも「ベ○マズン」はMP99がマックスのゲームなのに60くらい消費する「ド○クエⅢ」仕様。
もちろん、勝手に受けた任務で勝手に一人で戦闘を始めて勝手に「ベ○マズン」を使って勝手にMPが尽きて勝手に負けて勝手に好感度と治安を下げてくれる、という素敵過ぎるコンボをやってくれる。
キャラ別エンディングは一人当たり五種類か六種類くらいあり、好感度等によって決まるが(結婚エンドから神官がゲリラに参加など幅広い)前述のシステムの為「ナナの好感度ってどうやって下げれば良いんですか」状態になる。
メイン任務を急いでこなしていくと年を越す前に終わらせることも可能だが、その場合既見CGの中にはなぜか貰ってもいない年賀状が六人全員分増えているし、一部の話が繋がらなくなる。
なぜかゲーム処理速度が三分の一くらいになる事があり(再起動すれば直るが、ソフトとハードを別のものにしても発生する)、その場合、最終任務突入からエンディング終了まで30分弱で終わるのが1時間半弱掛かるようになる。そして「エンディング曲が流れ終わった中をスタッフロールが無音でゆっくりと十分くらい流れていく」という思わず放置したくなるような事が起こる。
そして何よりもこのゲームを代表する「システム」は、
「ゲームのタイトル画面ではじめからを選択すると、(新規作成された)システムデータに上書きされ、既見CGやエンディングのデータがすべて消される」というモノ。
ありそうでなかなか見かけない(他でも遭遇したことが無いとは言わない)ひどいシステムである。
なお、おまけCDの「形式不明武装多脚砲台を牛丼と命名する」というネタはそれなりに有名で、限定版は一時期「YU-NO」より高額で取引されていたほど。
続編の『メルティランサー Re-inforce(リ・インフォース)』は、
「業界初?の『育てられゲー』」というコンセプトで、前作のヒロイン達六人が先輩として主人公を鍛えるもの。
主人公のパラメータでシナリオが3系統に分岐。
色々な展開を味わえるが、CGコンプをしようとすると、各シナリオでそれぞれヒロインを攻略する必要がある。二年間のゲームなので、最低でもシナリオ分岐前の一年目を三周、分岐後の二年目を十八周必要である。
発売から八年ほど経って、アニメ『リリカルなのはA's』にて「リインフォース」というキャラが登場したことで、一時期「なんか聞き覚えのある名前だな」と取引価格が上がったことがあるらしい。
最新情報としては、16年2月29日発売の「ぼくたちのギャルゲークロニクル」の「ギャルゲー完全カタログ852タイトル」の中で『シリーズ作品が一つも載っていない』という扱いを受けている。