戦闘面の興奮は前作ほどではないが、伝えたかっただろう作品の想いが綺麗にまとまっていた
あくまで一個人としての意見ですが、
・前作を作ったことによってキャラがお気に入りになった
・戦闘と世界観については完全に物語を築き上げたけど、それでもまだ伝えたかったことがあった
から出来た続編という印象(前作大好きだったので続編の話は本当に嬉しかった)
作品の本編終わりまででのプレイ時間は20時間
(総プレイ時間は分岐・メモリアルを含み27~8ぐらいの予定、立ち位置はファンディスク寄り)
ペガサス組の活躍はたくさん見られたし、ニューヒロインの活躍もすごく良かった
1番カッコよかったのはヴェオ、参入タイミングは本当にずるい
前作でペガサス組が好きだった人はきっと満足が出来るはず
その反面どうしても薄味になってしまうキャラも
マスターは戦闘からの退場は早めで、地上に出てからは意志の特性上描ける場面が少なかった
同様にルビイはお兄~なんとか出られたよ~って感じになってしまったなっていう印象
ただこの2人は少々強すぎた部分もあるので、続編の中で活躍させるには持て余すのも分かる
だからこそ、アリアンナが観測者という立場において感情がどう揺れ動いていくのか?という感じになっていた
アリアンナに対して、これからも意志の力を使うどうなるかという衝撃の事実を突きつけられてからの葛藤があり、
それでもペガサス組のみんなを頼って、彼ら彼女らも頼ってくれという姿勢を見せつけたっていう関係性が、前作からの絆がより強いものに感じられた所は最高だった
敵として出たイルザ、キリューは本当にかなりの良キャラ
DIVA士官の彼等が立ちはだかったからこそ、物語が面白くなったのは間違いないと思う
また、イルザがいたからこそ新ヒロインのミリアに対しても自分の中でだんだんと憎めない良さを持ったキャラクターと思うようになって、ミリアの良さを心の変化と共に本当に引き出してくれていた
そのDIVAの中で下士官というポジションで、様々な感情の板挟みになりながらプリリッコがどういう意志を持って動いていったかが、プリリッコを好きにしてくれる要因になっていた
プリちゃん呼びしたい
上記の完全新規ヒロインに対するシナリオの描き方は満足
カーラは元々ヒロイン級に可愛かったので新ヒロイン昇格は嬉しかったし、アゲートの新たな使い方が戦闘シーンを盛り上げたのは間違いない
マスターはジェイスが気になって仕方がなくてちょっかいかけるお姉さんみたいにも見えてそこは微笑ましかった
今作の頻出ワードとなって、物語を形作ったトルマリンと電磁気力に関して、
現実世界も電気という力が多くを担っているのはそうで、
ヒトに当て嵌まる部分を膨らましたうえでそれを宝石の意志というファンタジーに内容を落とし込んだのは、
前作をやっててもすぐに思いつくことでもなかったし、終わってみるとこういう意表の突き方はやっぱり流石
現在も電気が発見されるまでは、人々は火や太陽や月などによって生活をしていたし、
この物語でトルマリンの意志から発現したという話になっているのが、世界が変わっても逃げられないものとして感じ入る部分があって、何気なく使っていた電気に対して考えてしまうぐらい興味深く読み進められた
伝えたかったことについては、
ヒトと意志(遺志)への焦点をより重く置いているように感じた
生命を失っても残る遺志、その遺志がどうなるのかを膨らませたのが今回のお話で
ジェローム先生の遺志による心強さは終始感じていたし、
意志を持つ生きる者としては?というアンサーも納得出来るものだった
僕は捻くれている人間なので、物語の根幹の結論も認めたうえで、レシェフ側にもかなり共感を抱いてしまったけれど、ジェイスがそれに対して断言出来ていた所は成長したんだなぁ・・・と
そんなジェイスの存在に突き動かされたサンダーバードの存在も良かった
絆が出来る程の仲間の存在は本当に羨ましい・・レシェフも見ていてずっとこんな気持ちだったのかな・・・
一言感想はあんな感じですが、前作が好きなら買っていいと思うぐらいの満足感は得ています
(前作が大好き過ぎる思い出補正があるので、前作やってるからやるかぐらいでやると80~84に落ち着きそう)
エンディングのスタッフロールは好みなやつ、寂しいけどもこれは完結したなって気分になりました
トム先生の次回作にどうしても期待が膨らみますね
PS.メアのスクショを取りまくっていた
メモリアルはルビイ、ベルカの内容が前作からエンディングまでの流れを汲んでてかなり良かった
ニューヒロインはプリリッコが1番可愛すぎて良かった(私服良すぎ)、ミリアもメモリアルからのギャップがかなり◎
キャラの文字の色変更UIは縁の色の変更の方が見やすくてよかったかも、文字色は白で