きっとこれも芸術作品に違いない
飽きさせない面白さを、段階を踏んで効果的に表現できている
面白くなってくるタイミングも1度だけではなく
・序盤の導入以降どんどんと友達が増えてからの日常、特にクリスマスイブの地点など
・個別ルートを選択出来るようになっての初ルートの内容(キリエルートですね)
・個別ルート終了後の鍵付きの個室でのシーン
また、そのシーンを終えても謎という部分はしっかりと残すことが出来ている、文字選びのセンス
全て踏まえてこの作品も芸術であると思わしめる、そんな感想を抱かせることが出来るパワーを持った作品です
美術に対して造詣が深くても、そうでなくても登場人物と一緒になって物語の行方をきっと楽しむことが出来るはずです
私は何しろ無知に近い分野の為、途中で気になった内容は調べて楽しんだりもしました
101年前の起点『アポカリプス』とその着眼点、価値観の置き方、悉く外されてしまう予想
序盤の印象だけだと、ありふれた設定までの到達まで含めて、
本当にここまでの評価を得られる作品なのかという思いもよぎりますが、
最後まで読み切ると納得の結末を提示してくれるという所は期待していただいて良いかと思います。