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nakka2007さんのもののあはれは彩の頃。の長文感想

ユーザー
nakka2007
ゲーム
もののあはれは彩の頃。
ブランド
QUINCE SOFT
得点
82
参照数
271

一言コメント

あらすじに双六を持ってきた段階でドキドキが止まらず購入を決めていた作品。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

クリアしたのは先月ですが落ち着いてきた所で。
最初始めたばかりの頃は何も意味が分からずに、序盤永沈を繰り返したりしました。
なかなか斬新なシステムだったと思います。
選択肢の変更の仕方が分かってからはクナドの言葉を頼りに琥珀、クレア、みさきとのシナリオを経てこの作品への満足度も上がってきながら読み進められた印象がありました。
しかしそこからの真√の入り方に一時悩みました…というのが、既読スキップを使っていると見逃すという所。
既読スキップってお決まりの所があるので、そこだけはほんと難しかったかな。1時間以上分岐後のルートやら、彷徨っていろいろ試して見つからずふて寝までしました(笑)

あえてこのようなシステムにしたのも
「この盤面を○○○回目繰り返した」
という内容にあっていて、主人公と同じように気づきがなければ通して貰えない√というのを表現しているという意味では後で納得はいったという所です。
場所としても盤面に記された場所ではありましたしね。そう考えると素直だったのかもしれない。

上記含めて共通ルートは面白く満足出来ました。ラストバトルは割りとあっけなく・・・・うーんどうでしょうってところでしたがw
まぁ個別ルートに関しても、もう少し後日談あっても良かったのかもしれませんが、あくまであの盤面の日々以上は蛇足かなってとこで見ればあの程度でもいいのかもしれませんね。よくあるアフターHだけ選べるパターンって思えば。

何にしても題材も舞台も良く、良い感じにプレイヤーを引き込んでくれるシナリオではあったと思います。
なんか次もまた変わった題材で来てくれたら期待しちゃいますね。