新撰組隊士がどう死に、どう生きたかの武士道を描く葉山新撰組と言える歴史長編。エロ的な評価はここまで抜けないHシーンもそうないだろうという具合だが(びゅるるるるっ!)、新撰組ファンからすると死の謎に対する納得できそうな解も見つかり、とても涙する。
(※本当に未プレイは見ちゃダメです)
誠の道土方歳三ENDは、あくまで正史を元に描いたストーリーとして通しきり、
他キャラのENDにてIFを描き、多数の人物の生存ルートを示しました。
斎藤一ENDはIFであるが、
ほぼそのまま生涯を綺麗に終えたという意味では、1番心残りがない素晴らしいENDとなったように思います。
また、歴史が捻じ曲げられないという前作以前からの制約の中、
近藤勇ENDでは、『近藤勇は死んだ』ということで歴史の辻褄を合わせ、
沖田総司ENDでは、『沖田総司は死んだが、病では死ななかった』という限定的条件でのIFの内容を描きました。
正直生存ルートも見てみたかった気はしますが、まぐわいで労咳が治ったら本当にお笑いなので半々ってところですね。
また誠の道本編後の各々の道でも同様にもしあそこで死んでいなかったら、という所を軸に話が展開され
そうなったら幸せだったし最高だよなぁという良さを残しました。
山南敬助END、藤堂平助ENDなどはまさにそうですね。どっちも好きです。
さらにIFを与える為に、永倉新八ENDでは、左之助についても可能性を残しました。
芹沢鴨、井上源三郎、山崎丞などの良キャラのIFがなかったのは残念ですが、そこは多分次回作の都合上ない可能性が高いけどFDに期待するしかという所でしょうか。
新見錦、松原忠司にもなにかFDで救済があると嬉しいですね・・・。
こと今作に関しては、
新撰組を知っているか、知らないか
また、新撰組の生き様を許容出来たか、出来なかったか
エロゲとして見ると良かったか、良くなかったか
そういう所に評価の違いが出ちゃいましたね。
僕は間違いを犯さない新撰組というのはどうもしっくりこないので、しっかりとそこは間違いもすれ違いも残した上で、
山南敬助や河合耆三郎や藤堂平助のような
「どうしてこうなってしまったのか」
はあくまで別IFで生存としたのを評価しています。
女の子にあえてこれをやらせる意味等あるかと思いますが、
改めて幕末に生きた新撰組っていう存在や、
芹沢鴨、山南敬助、土方歳三、藤堂平助、坂本龍馬、近藤勇などなど、多数の歴史上の人物をこの作品で好きになれたから満足しています。
エロゲでも新撰組が見れたのは嬉しいです。
誠の道の土方歳三ENDが1番好きでした。
最終的に歴史上の死に関する結末は描かざるを得なかったのではなく、描きたかったのだと感じる内容になっていました。
最後に答え合わせ的に健が結局1○歳っぽいのはちょっと笑いました。
そうすると、主人公に思春期っぽい幼さというか、序盤の頼りなさが見えたのはある意味納得しました。
次回は主人公らしさを備えた成長に是非期待したいです。
今回は玉の意味が若干薄かったですからね。
というか、あの人に至っては70近くになるんでしょうか・・・。(もしかしたら未来に飛んで年齢抑えるかな?)
注目は最後の光の道には言及されなかった原田左之助が出てくるか来ないかですね。
180110追記:光の道で一魅がわざわざ触れているので、FDが作られるとしたら芹沢生存が軸の作品が1つ出そうな気がします。(健が芹沢を殺めずに、別場所で覚醒する本当の全員生存IF?さらに歴史には存在しない自由な鞘の存在が、FDと次回作を生み出す重要な存在となっている可能性もあるかも?)
ただ、FDが出てそこで全員が生存したままの新作というのはおそらくないでしょう(歴史に齟齬が生まれる為)。
続編としては光の道の続きが出ると思います。
最終的に光の道も変わらず芹沢鴨を殺めてしまいましたが、反省材料として成長した姿が見れたのならばこの間違いにも多少の意味があったという見方に変わるかもしれません。
光の道のシナリオも『MIBURO』本編とは別の、健が掴み取れた選択肢の中の1つのIFにあたる話と僕は捉えています。(※ただし次回作視点で見ると光の道が正史)