良くも悪くも良作。
非常に満足のいく出来だった。
個人的には80点後半ぐらいの面白さだったが、この作品で初めてアリスソフトに触れた人は、エンディング後のワンシーンの意味が全くわからないと思ったのでこれくらいの点数。
シナリオは王道RPGにエロを足したような感じ。ちょっとご都合主義過ぎかな？とも思ったが、最後のシーンで全部ぶっ飛んだ。
あのシーンを見るためだけでも、この作品をやる価値があると思う。
が、総合的に見るとアリスソフトの世界観を伝えきるには少々分量が足りなかったか。
ルドラサウム世界の圧倒的な世界観と比べるのは酷とはいえ、もうちょっと掘り下げても良かったかな、と思う。
ゲーム部分も良好。さくさく進められたし、なによりパーティー内のバランスを考えながらスキルを構成するのが楽しかった。
ただ、アリスソフトらしくなかったのがやり込みの薄さ。恒例の裏ボス無しというのは少々寂しいものがある。
女神アリス級とまでは言わないが、せめてグナガンや狂王と戦いたかった。
ヒロインはみんな可愛かった。不快なヒロインは無し。トワ&エリモ可愛い。ナタールともっといちゃいちゃしたかった。
絵も素晴らしい。システム面も良好。
総括すると、非常にそつなく作られた作品だと思う。
とはいえ、中毒性のあるゲーム性や、圧倒的な世界観のような、他の作品を押しのける魅力があるわけでもない。
良くも悪くも良作である。とまぁ、そんな感じの作品です。