世界観の構築がとてもいいと思います。あと、このゲームのせいでけものっ娘萌えに…。
この手のゲームでは世界観の表現がとても重要であると言うことを改めて感じさせられました。
独自の文化や、食べ物、生活習慣等の設定をしっかりと作り込むことで、世界観に厚みを持たせることができていると思います。
村での生活も、農作業等を通じて村に溶け込んでいく過程を良く描けていますし、そういった描写することで、説明口調になったりせず、自然と読み手に世界観を伝えられています。
こういうのは読み手にとっても引き込まれますよね。
むしろ、ずっとヤマユラで生活するゲームだったとしてもいけたんじゃないかと思うくらい、ここへんの雰囲気は大好きでした。
この後、ハクオロは皇への道を駆け上がっていくわけですが、このあたりでSLGパートが非常によい役割を果たしていると思います。
SLGの出来としては、コンシューマにはかなわず、とてもすばらしい物というわけではないのですが、これがあることで、軍勢を率いて闘うハクオロたちに感情移入しやすくなっていると思います。
まあ、私はSLGに関してはヌルゲーマーなので、SLGとしても十分楽しめました。
SLGとしての出来がよくても、FEみたいに難易度高くて、撃破されたキャラが抜けるとかだったら、AVGとしてテンポが悪くなっちゃいますしね。
チップキャラの出来もいいし、きちんと動いて丁寧に作ってあると思います。
最後、ハッピーエンド至上主義の私としてはエルルゥが振り返った先にハクオロがいてほしいところですが、さて、どうなんでしょうかね。
いわゆる、これから先は読者の想像に…という奴ですが、やっぱり帰ってきてその後の生活とかの描写があったらうれしかったかも。
しかし、このゲームのせいで完全にけものっ娘属性が付いてしまいました…。
このゲームでは、ビジュアル的に獣耳が付いているだけじゃなくて、動いたり、さわったりと、そういう描写があるところがポイント高いです。
あと、しっぽについても、ぱたぱたと動いたり、掴まれたりというのがしっかり描かれているのは非常に高ポイント。
付いてないのは論外、付いているだけで描写なし…では画竜点睛を欠いてしまいます。
Hシーンでしっぽ責め…とかあったらなお嬉しかったんですが。