シナリオ展開、一部キャラの扱い、システム面に不満はありますが、キャロライナさんが魅力的に描かれていたことと、前作の終盤に関する補足があったこと、それだけで満足です。
システム面はいつものきゃべつそふとですが、ほぼ差分でしかない選択肢の為に時間をかけて既読スキップをするのはかなりのストレスでした。前の選択肢に戻る機能はあるのに何故次の選択肢まで進むはないのか。クイックジャンプ機能もあるので、前よりも次の機能の方が欲しいです。
本編の中でヒロインの活躍度合いに差を感じることもあったが、前作から登場しているキャラクターについては元から能力が定まっているのである程度は仕方ないように思う。ただ、今回の題材では能力を持て余してしまったとしてもルビイはあまりにも影が薄かったなと。カーラは新ヒロインなのに一番目立っていたシーンが雷神に意識が乗っ取られていたシーンというのも…。
カーラについてはメモリアルもかなり不満。新ヒロインなのにHシーンが1度だけなのはカーラ推しが可哀想でならないし、本番がないフェラや手コキ等を行為として1カウントするのは辞めてほしい…。
そういう意味ではマスターも他ヒロインより回数が少なく自分はマスター推しでもあるが、初めての行為のシーンと、ハーフツインのCGとシチュエーションがあまりにも良かったのでキャラゲーとしては非常に満足しています。(カーラ推しだったら間違いなく怒っているが)
過去作で言われていた冗長さは無くなり、テンポ良く話が進み常に一定の面白さはあれど、驚く展開はそれほど無かったように感じました。個人的に冬茜トム先生のシナリオに置いて最も求めているのが伏線回収による衝撃なので、本作のボリューム自体に不満はないがそういった意味では物足りなかったです。FDという認識でプレイしていたら大満足でしたが、公式でも"続編"と謳っている以上過去作並の怒涛の伏線回収を期待してしまいました。
とはいえ、前作の中で評判が別れた終盤の展開について、以前は受け入れられるものではなかったが、本作で補足してくれたことにより納得とまではいかないが、自分の中で咀嚼はできるようになったかと。
前作の補足をしてくれたこと、サブキャラ故描き下ろし1枚すら望みが薄かったキャロライナさんをヒロインとして魅力的に描いてくださったことには頭が下がる思いです。