’’選択肢’’の重みを感じることができる作品でした
完璧なハッピーエンドはなく、恋愛を取るか、他の何かを取るか、プレイヤーの選択によって決まってしまう為、他のノベルゲーム以上に選択肢を選ぶことの重みを感じました。
奈留子ちゃんルートは特に、どちらを選んでも二人が幸せになれる未来が見えず、選択するまでかなり時間がかかってしまいました。
最後まで読むと、シナリオがタイトルの通り、主人公が天使になるまでの経緯になっている点が良かったです。
アイネちゃんルートでは人間だった巴くんは天使に、天使だったアイネちゃんは再び人間になるエンドしかないことから、二人が結ばれるとこうなってしまうことは運命によって決まっているのかと思うと非常に切なくなりました。
地球の話が出た際は話の規模が大きすぎて面食らってしまいましたが、文章も読みやすく、ビターエンドがお好きな方には刺さる作品かと思います。