まさにタイトル通りの作品。わたしはこの作品が好きです。
総評
グロテスクな要素や死に対する描写は多いものの、ひたすらにエロい。これこそエロスとタナトスそのもの、みたいな作品で大好き。
まさしく、シシャの、シシャによる、シシャのための物語でした…
総評、最後のまとめ?あとがき?以外の部分はルートが終わった時点で書いています。完走後思うところがあったシナリオは追記しています。
咎ルート
死に対する恐怖から逃れるように性行為に没頭する様があまりにもエロくて大好き♡ 死を間近にして描写される性よりも究極的にエロいものってないなあ…
彼女にとって性行為は生への渇望であり、それと同時に我慢ならない死という現実から心を気持ちいいところに逃がすための儀式なのだろうか…なんにしろ刹那的な快楽を求め続ける姿は本当にエロい。
自暴自棄で自分の身体を傷付けないと生きていけないのだろうが、ただマゾとは表現できない彼女の狂気、良い
猟奇的でどうしようもない逃げの物語だったが、逃避行には逃避行なりの美しさがある…どうしようもなく恋でなく、愛でもなかったが、想いを感じて好きなシナリオでした。
萌ルート
萌の男性器に対する感情、すごく覚えがあって理解できてしまう… もちろんわたし自身の男性器に対する感情ではなく。
物凄く自語りになってしまうので飛ばして頂いていい(むしろ読んでる誰かがいるのなら飛ばして欲しい)のだが、わたし自身精神疾患持ちで、でもその暗い感情と向き合って自分の言葉を紡いでいる時間とその自分のことが好きで… その病気のせいでとても苦しんでいるのにそれをどうにかしたくないと思っているから、萌の感情が凄く理解できてしまう。
萌の男性器に対する劣情ではないものの、わたしも一種の自分の穢らわしくてどうしようもない部分への陶酔を抱えているのだろう。
萌の性愛はギャグのように思えてしまうが、わたしにとってはすごく現実的でどうしようもなく、萌が死を選ぼうとしてしまう理由もどことなく理解できてしまうな、というところです。
でもやっぱり全体的な話の筋は若干ギャグ寄り?前2つのルートと比べるとそう思っちゃうかな〜という感じ。ドリアン挿入とスカルファック好き
アニマルート
6つ目のエンドへの足がかりという感じで、前のルートたちのような鮮烈さはなかった。今までで一番刺さらなかったけれど、最後のエロシーンが超絶良いロリ体型♡かわいいねえ〜
アニマちゃん、救われて欲しい気持ちもあったけど例に漏れず救いようのない物語だったところも好きです。満足!
ミルキルート
普段は明るくありながら、内側に苛烈なまでの狂気を孕んだ姿、誰しも程度は違うにしろ抱えるものなのだろうなあ…
すごく主人公から生を感じるルート。なんだろう…死の雰囲気はどのルートにも増してあるのに、死臭はしないみたいな。それにしてもミルキちゃんかわいい。ミルかわ ミルキが歪んだ気持ちで主人公を想う姿が好きです。
ChronoBoxでも思ったが、確かに血塗れで誰も救われない狂気の物語なのにそれを美しく描けるライターには感服… ラストのミルキの言葉に涙してしまった。
皇ルート
皇を愛しておきながら他のキャラとのエロシーンが2回ずつあるのはかなり不満だったが、皇ちゃんエロすぎて許しました。ほんとに生い立ちからやることまで可愛くて、一番好きなキャラ。
最後の触手シーンもご都合主義すぎてうーん…
追記:わたしは蛇足ルートをプレイしてこれもまるごと許せたが、人によっては拒絶してしまうだろうな〜という感じ。
蛇足ルート
本当に蛇足。だけどそれが好きだし(まあこれも作中ではあるのだが)結局一番怖いのは現実の人間という意味の表現なのかな〜と。
なにもかも全部が覆るわけだが、わたしはそこが何故か刺さってしまったし、全部性癖で胸が締まる思いです。
この作品がプレイした人にとって意味があるものになるのかないものになるのか、わたしにとっては価値があったしグロエロ文章全てが大好き。
この作品を低評価する気持ちも当たり前に分かるし、わたしも理性的に評価するならば批評空間の中央値程度になるだろう。
だけど本当に心に突き刺さって抜けない…高い点数をつけざるを得ないくらい心が揺れ動きました。超大好きです。