無印よりも暗くてバイオレンスなシナリオが魅力。サブやCR:5の4人も含めキャラが立っていて良かった。
総評
序盤から無印とは違う何かの訪れを感じる暗いシナリオに強く引き込まれる。絵のタッチもシナリオに合っているなと感じた。OPも音楽や映像、雰囲気全て良い。ただ無印よりもキャラが多かったりシナリオが凝っている分、メインのふたりにフォーカスしている時間が少なくなってはいるのでそこをどう捉えるかによって思うことが変わってくるかなと思う。わたしはCR:5はもちろんサブキャラもとても好きだったので満足しています。
シナリオも含めて単純なクオリティで言えば無印よりも高いと思う。
キャラクター
昔は無印も含めてバクシー×ジャンが一番好きだったけど、今はなんとも言えない…でもやっぱり敵対していたからこそのジャンの刺々しさが可愛くて見てて楽しいな〜と思います。
ベルナルドに脳を焼かれているので最後にジャンがベルナルドに電話を掛けるシーンで狂いました。ほんとにあそこでもダーリンって呼ぶのズルい。
手下たちの中では圧倒的にテシカガが好きです、穏健そうに見えて一番暴力的な所が好き。
シナリオ
アフターストーリーも含めた感想です。
✩badegg
プリズン編はドン底くらいに暗くて陰鬱としていてこれはこれで良いんじゃないかと。悪卵はシナリオ全体が暗くはあるもののジャンが前向きでアンチヒーローのような印象を受けるが、そのジャンが曇っているシーンが詰め込まれている。見ていて辛い。バクシーも同じく仲間に裏切られ殺されかけるし、初めて読んだときはBAD入ったのかと思った。
ロックウェルからデイバン編は気持ち良いほど無茶苦茶に大暴れして敵を蹴散らしていきながら、その中で仲間と出会い、かつての仲間と再会し… CR:5の幹部たちとジャンが出会うシーンは無印に思い入れがあればあるほど苦しくなるんだろうなと思ったり。キャラクターの部分でも書いたがベルナルドに電話するシーンが一番辛かった。あとはルキーノとのシーンも中々に来るものがあった… どうしようもない、行き場のない苦しさがある。
ジャンの生い立ちに関する言及もあるが明言されることはなく、考える余地があるので考察しがいがあるなと思った。
あとは政治的な部分が良かった、ジャンの演説シーン、ヒトラーのような人を引き込む力があるなと感じたり。テシカガの知り合いの共産主義者好き。
好きなエンドは一番最後のBAD(雪原のシーン)と順当にEND7です。
✩イヴァン
若干ふたりの描写が少ないように感じたが、ラストのスチルもイヴァンがジャンに向けた言葉も余韻を引き出してくれていて、とても綺麗だと思った。
ラストが丁寧というか好みなのでアフストはイヴァンが一番好きなのだが、道中は少し惜しいなと思った。
✩ジュリオ
Hシーンを最序盤に纏めたことには若干うーん…と思わなくもないが、本編でジュリオが葛藤していたボンドーネとの関係が綺麗に精算されていて良かった。ふたりの関係も丁寧に描かれていてシナリオ面で言えば大分好き。
✩ベルナルド
本編のシナリオを活かしたお話で面白かったし素敵でした…ヒューズの場面が一番好きなのだが、トラブルの発端が本編のシナリオの中にある、というのも読みやすくて良かった。あとはイヴァンの赤毛のアンの話もあって、他キャラへの言及もあるの面白いなと思うなど。
✩ルキーノ
ベルナルドと同じく本編のシナリオが遺憾なく活かされている上に、ラストのスチルの破壊力が凄まじい。ルキーノが前を向いて進めるようになったことを喜ばずにはいられないなと思った。
アフターストーリーは客観的に見れば年上組がめちゃくちゃ良かった。けれどどれもシナリオのラストがとても美しくて、最高でした。
badeggはCR:5が好きだからこそ辛い部分もあって、無印よりも高い点数はあげられないかな…と思いこの点数にした。ただとても面白くはあったし、アフターストーリーまで含めてとっても満足のいく作品でした♡