前半、特に共通から有華ルートがとても好き。OPまでの流れもすごく綺麗。だけど後半の展開は単純に求めていたものと違って、いまいち惜しい作品。好きではあります。
適当に感想をいくつか。
まず、OPまでの流れがあまりにも美しすぎる。そして片平優奈という少女に引き込まれる、最高のシナリオ。若干後半の展開に向けて期待を持たせすぎかなという印象はあるものの、夢中になって読みたくなる序章でした。
個別は程よいボリューム。階段分岐のシナリオだけど、えりなルートまでは甘酸っぱくてほろ苦い恋愛ものとして楽しく読めたかな。個人的には有華ルートと紗江子ルートが最高。
そして賛否の分かれる(と思う)スワローテイルの展開。わたしはあれ単体だけで見ればタイムリープものが好きなのでかなり好きだけど、ここまで正統派の恋愛を描いてきてこれか…という気持ちはある。それでもスワローテイルはファクターでしかなく、最後までどうしようもない幼馴染や忘れられない後輩の女の子との恋愛を描いてくれたので、割と受け入れられた。
それと、"スワローテイル"によって生まれた葉山架純という存在がさ…あまりにも切なくて苦しくて好きにならざるを得なかった。架純のことを考えるだけで思わず涙が出てしまうほどに、偽物の葉山架純という存在が好きです。優奈ルートの描き方もすごかったなあ…(理恵ルートと優奈ルートの最後にエロシーンがある構造はめちゃくちゃ好きじゃなかったが!)
こうして感想を書いたあとでも作品のことを評価するの、とても難しい。だけど、ほんとうに最高のナツノヒでした。