シリーズの集大成として文句なしの作品
シナリオ、音楽、CG、どれを取っても「うたわれるもの」完結作として素晴らしい作品
最初は各キャラにスポットを当てて話を掘り下げつつ仲間を集め、帝都奪還のためにライコウやミカヅチ、そして敵となってしまったマロロと戦う
そして帝都を奪還した後はトゥスクルの軍勢を交えつつウォシスの正体や隠された真実が明らかになる
前作の終わり方からして、おそらく今作の山場が帝都奪還であることは予測できたし実際おおきな見どころであることには違いないのだが、やはり完結作である以上
そこだけでは終わらず、帝都を奪還してからの展開がとても盛り上がる
流石にかなり長いストーリーなので全部語ることはできないが、最初から最後までプレイしてる人を飽きさせない怒涛の展開の連続だった
初代うたわれるもののキャラを過剰になりすぎない程度にストーリーに織り交ぜつつ、最後はしっかり今作のキャラたちで締めているため過去作のキャラにストーリーを喰われた、なんてこともない
シナリオの各所で流れる前作のBGMやアニメ主題歌のアレンジverなども話を盛り上げるうえで大きな役割となっており、特に「不安定な神様」のアレンジが流れる部分はどこも良い
前作のパッケージ絵がラスボス戦の場面なんだと気づいた時にはちゃんと最後まで構成を練って作られているんだなということを実感でき、改めてこの「うたわれるもの」シリーズに対する
作り手の気合の入り方が伝わってきた
全部に満足できたかと言われると必ずしもそうではないかもしれないが、プレイし終わった時にハクの、そしてハクオロの物語がこれでようやく終わったんだなという実感を得た時には必ず
「ああ、うたわれるものシリーズを楽しむことができて良かった」 そう思わせてくれる作品である
以下はキャラ各キャラについて
・ハクオロ(オシュトル)
怠け者でお気楽な人物が一転、今作では最後までオシュトルになりきるという考えを曲げず、味方を引っ張っていく頼もしい存在だった。
物理アタッカーとしても十分活用できるが、やはりメインの使い方は体力と気力を回復させることだろう。
・クオン
意外と早く?味方に復帰してくれたヒロイン。
近接攻撃を交えつつ味方の支援もできる万能型であり、腐ることがなく選出できる。
余談になるけど中の人の体調が関連してるのか、たまに声に違和感を感じるところが見られた。
・ルルティエ
アニメだとやたらと腐女子の印象を強められていたが、今作では一貫して真面目なキャラ。
HPの高さに加え、移動性能に優れているため意外と使いやすい。
・ウルゥル&サラァナ
前作ではかなり強かったせいか、今作はすこし火力がおさえ気味。
それでも高火力、広範囲、高射程の術攻撃は非常に強力であり、状態異常も付与できるため大活躍してくれる。
ストーリーの終わり方的に、ある意味1番の勝ち組なのかもしれない。
・ノスリ
移動範囲が広く、十字型であるとはいえかなりの遠距離攻撃が可能なうえに威力がとても高い。
フィールドを駆け回りつつ1体1体を確実に仕留めてくれる。
・オウギ
前作のベナウィのような立ち位置に落ち着いたキャラ。
戦闘ではクリティカル発生部分が多くリズムゲーのような楽しさもある。
・ネコネ
前作ですこしヘイトを集めた分、今作ではしっかりと成長していく姿が見れてとても良かった。
回復役としては活躍できるが、他に回復キャラが多い分わざわざ出撃させることはあまりない?かも。
・キウル
前作最強の固定砲台だったが、流石に弱体化。気力が溜まりにくくなっている。
しかしそれを踏まえてなお一線で活躍できる性能であるため積極的に使用していった。
ヘタレに見えて格好いい場面がとても多い。
・アトゥイ
今作ではハクに恋する人間味のある一面も伺えて新鮮だった。
が、戦闘面では相変わらずバーサーカー。高火力と高い移動性能で敵の懐に突っ込み暴れ、攻撃を受けて勝手に
退場していく。
・ヤクトワルト
若干影が薄い気もするが、なんだかんだで最後までパーティを支えてくれてる。
反撃性能に優れており、敵の引きつけ役として最適。
・アンジュ
まさかの聖上も戦闘に参加。
紙装甲なうえに自傷ダメージもあるためすぐに沈む...かと思いきや、うまく扱えば必殺技で回復しつつ敵に大ダメージを与えることが可能。
最初は泣いてばかりだったが、後半からは帝としての勇ましい姿が見られて安心。
・ムネチカ
とにかく硬い壁キャラ。仮面が戻ってくると更に強くなる。
ヤクトワルトと一緒に盾として味方を援護してくれる頼もしい存在だった。
・フミルィル
ある意味今作最強?キャラ。
実際のプレイでは試したことはないが、なんでもオシュトルと組み合わせることで無限に近いループコンボを出すことが可能らしく、
やりこみプレイ時ならともかく本編プレイ時ではバランスブレイカーになりかねないので場合によっては封印推奨。
せっかくの新キャラなんだしもうすこし出番があっても良かったかな、とも思わなくもない。
・イタク
きれいにまとまった性能をしたキャラであり、大きな弱点はない反面大きく秀でた部分もないためそこまで強くは感じない。
・ミカヅチ
前作でいうゲンジマルのようなポジション。
一部でしか参戦しないがとんでもない火力をしているうえに素早さが高すぎるため一方的に敵を倒していく。