keyスタッフのデビュー作です。「心に届くＡＤＶ」としては色々な意味でトップクラスのシナリオ。精神的に追いつめられた郁未達が色々悩み、乗り越えて成長していく物語。精神的負荷がきついので大いに人を選ぶゲームではあるが、どっちかというと女性には是非やってもらいたい作品。「四人の少女達が苦悩と克服を描いた復讐劇」という言葉に嫌悪を感じなければ、やる価値はあるかも
デビュー作。リーフの雫や痕にあたる作品です。つまりkeyの裏バージョンといったところですが、とにかく物語的に痛い上に、かなりの鬱要素＆ありえないほどの狂気っぷりが発動するので、確実に人を選びます。後に出たONE、kanon、AIRとの大きな違いは「ヒロイン達の自分の力で、自分の目標に立ち向かう」ということ。ここまで酷い目に遭いながらも、真正面から立ち向かっていくヒロイン達には、かなりの感動を覚えます。‥それにしても全員非処女なのは、かなり残念ですがね(´･ω･`)
AIRが"家族愛" Kanonが"奇跡"なら、MOON.のテーマは"復讐" ですが裏では"人の絆"をテーマにしています。作風は似ていますが、ただ大きな違いは「舞台が全く別物」だと言うこと。負の感情により大切なものは何かと改めて気づき、温かい心が芽生えてくる過程がこの作品の最大の魅力ではないでしょうか。女性がやればなにかと郁未達に共感できることが多いと思います。
keyにしては「FARGO」「ミンメス」「不可視の力」「郁未の未は母からとった」など、舞台背景がしっかりしてます。空間の引き込まれる筆力＆音楽により恐怖感も味わえるし、先のストーリーも気になるので、あまり人に勧められないのですが、気に入る人はかなり気に入るのでは？この作品の男達がゴミのように感じます（晴香の兄は除く）が、とにかく女性が活躍しますね。一番印象的なシーンは、月にむかって郁未が叫ぶところと、花畑で何かを探すところですね