自分の中では癒し系ゲームの1、2位に選ぶほどのヒーリング効力のある作品。自然や緑が多く綺麗な背景の彩色に加え、ピアノ調のヒーリング音楽。「プライベート・ナース」の心の温かさに包まれてとても優しい気持ちになれるような物語。ラストも感動的。ひとりぼっちで寂しいとき、失恋して落ち込んだとき、体調が悪いときとか心が不安定な状態でプレイするとこの作品への感情移入がしやすくなります
キャラクター別に思ったことを語りましょうということで‥
まりあ
とても優しい女性。この世界の看護婦と言ったら、淫○感染や夜○病棟みたく淫乱になったり、君望のマ○マ○
などのせいで色々言われがちですが、まりあは看護婦+メイドみたいな感じだと思えばいいのかな。とにかく献身的です。
ここまでされたら特別な感情を持つなと言う方が無理というくらい美しい「プライベート・ナース」だと言えます
序盤は癒しゲーだが、後半になると次第に主人公の焦りや葛藤などが伝わり癒しとは違って色々とドキドキする展開を
見せてくれました。ラストシーンがとても印象的。‥これは泣けてきますよ。
まりあと出会ったこの1ヶ月の日々は、とても大きなものを得たのではないかなと。
宮森 彩乃
実はじゃんけんに勝たないと振り向いてくれないという、なんとも不便なチャート
マラソンはするし、声優が「こおろぎさとみ」さんなので、同級生の田中美沙とイメージかぶります
幼なじみなのですが、友達以上恋人未満‥。いや、友達でもあり、恋人でもあると言ったほうがいいか
まりあ編では、彩乃が元気づけてくれる。彩乃編では、まりあが支えてくれて彩乃への気持ちに気づくと
いった感じで、2人の好意のバランスが良い。ただ、2人を好きになれないと退屈でしかありませんが
恋人になったときの「あなたしか見えない‥」的な雰囲気はとてもナイス。俗にいうバカップルですか
沙生 美緒
‥なんか、保険医らしくない保険医。ということで、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの絵里子先生みたいだなーと
終始思っていました。あまり印象にないのですが、ぽっきぃへの執着だけはやたら頭から離れないです(笑)
ツインナース(ペラペラ&イトメ)
ペラペラはマシンガントークみたいに、とにかくよくしゃべるので疲れますが‥
まあ、こういうキャラも嫌いではないです。ただ、ナースっぽくないですね
イトメの顔ドアップのあのセリフはインパクト大でした(笑)
だってイトメがしゃべったのって、あのときのあのセリフだけだしねえ‥
全体的な感想
まず、演出の見せ方が素晴らしい。keyのAIRやkanonのオープニングや回想シーンみたいにメッセージの余韻の残し方も
良い感じです。世間ではそれほど知名度がないのは残念ですが、私的には誰にでも勧められるくらいの良作品だと思います
人の性格によって左右されるほど癖は強くないのですが、やはり主人公が病弱とだけあって、寂しい想いをしたときや
体調が悪いときにやると、よりマリアの魅力や物語への感じ方が変わってくるのかな、と。
心情の変化も無理がなく、とても丁寧。良くも悪くも、嫉妬や愛情、独占欲など色々な感情の出し方にも自然と感情移入できる
それとセンスがかなりいいです。まず「緑色」というのは「癒しの色」と言われているだけあって目にも心にも
癒し効果はバッチシです。さらに癒し系の音楽による相乗効果で、雰囲気の出し方もいい。
日付の変わり目や背景画にも緑や自然が頻繁に使われており、とても優しい気持ちになれる。
全員、ラストが微妙な感じなんですが、今まで甘い日々を過ごしてきただけあって、あの終わり方は余韻が残ってせつなさ倍増!
おそらく「主人公の成長物語」的な部分の話でもあるので、あの終わり方でよかったのではないかなと
その辺はアフターダイアリーで補完するということで、真の意味での癒し系トップクラスの作品