己の好みと合致すれば最高の抜きゲー。……合致すれば、だけども
ムッチムチな肉感の女の子と下品なセックスに溺れる、非常にこってりとしたエロが魅力の本作。
前作は未プレイなのですが、遡ってプレイしてみたいと思うほどドエロい作風で非常に実用的でした。
思わず胸焼けしそうになるほどの喘ぎ声も、下品エロが好みな人にはドストライクでしょう。
かくいう自分も、プレイし始めの頃は「買って大正解だったな!」 とホクホク顔でした。
ただ、プレイを続けるにつれて段々と浮き彫りになってくるある違和感が……。
「なんか、エロシーンで男が前面に出て来過ぎじゃね?」 という感想を持つに至るまで、そう時間は必要ではありませんでした。
というのも、各ヒロインとのプレイがエスカレートするに連れて、どんどんSMめいたプレイが増えていくことになるのですが、その際に通常のエロと半々近い割合で挟まれるのが、主人公が言葉責めを受けたり乳首やアナルを責められたりといったマゾプレイ。
言葉責めや足コキ程度なら別段気にすることもなかったのですが、問題は主人公が体を責められるシーン。
画面の半分程度を占拠してどどーんと大きく映し出される主人公の体を各ヒロイン達が虐め倒します。
主人公の乳首が引っ張られ、尻には道具が入れられ、女の子は主人公の体の後ろに控え、テキストでは主人公がアヘオホと喘ぐ。
……ホモゲーかな?
もちろん男性同士のプレイがあるわけではありませんし、メインとなるムチムチとした女体が全面に押し出されたシーンもたっくさんある。
そういうのは本当に抜けます。抜けるんです、が……。
ドスケベな女の子のエロで抜こうとした矢先、合間合間に結構な頻度で挟まれるやたらホモ臭いマゾシチュがいちいち冷や水を浴びせてくる。
男が責められるエロシチュ自体はありふれたものだし、自分も嫌いじゃないんですが、そういうのって大体はあくまでS役のヒロインに主眼が置かれていると思うんです。
仮にそこからヒロインを抜いて、マゾ快楽を得ている男だけを目の前に置かれて「どうぞ存分に抜いてください」と言われたとしても、そこで抜けるのは更に一握りの性癖を持つ人だけじゃないかなと思います。とりあえず自分には無理です。
そこにいくとこの作品では例えば、主人公が手足を縛られ、乳首を洗濯ばさみで挟まれた上に、体に屈辱的な落書きをされて撮影されるというマゾシチュがありました。
そのシーンではエロに入ると同時に、上記の姿で勃起する主人公が画面いっぱいに表示され、ヒロインの姿は影も形もありません。
ある程度テキストを進めていくと、今度はその姿を隠すようにヒロインの女体が画面中央にでーんと現れるので、ホモじゃない自分はちょっと安心したのですが、結局ヒロインはシーンの途中でまた引っ込んでしまい、後は体に卑猥な落書きをされて興奮する主人公の勃起姿をひたすら見せられる。
結局射精するまで画面はそのまま。これが楽しめるのはホモか、完全に主人公とシンクロできる真性ドマゾだけだと思います。
そこまで極端じゃなくとも、似たような感じで男性の体が強調されるシーンがヒロイン三人とも妙に多い。
主人公がアヘオホ喘ぎするのも正直気持ち悪いし、こっちはホモゲーやりたいんじゃないんだよ!って気分にさせられました。
濃い性癖を詰め込む上でこういうシーンが入ることそのものを否定はしませんけども、せめて公式でこういうシチュエーションがありますよ、と知らせてほしかったな……と恨みがましい気分になってしまったのがやや減点。
その辺さえ気にせずスルーできるのであれば、後に残るのはムチムチ下品エロばかりなので、それが好みの人にとってはこれ以上ないほどの抜きゲーとなるのではないでしょうか。
キャラとしては同級生の二人が好き。
美人で明るい女友達が実はエロに興味深々で~、というのはとても良いものですね。
でも私服はどうなのって話ですけど。痴女だこれー!ってなったよ。
エロシーンは口汚く罵ってくるシチュ全般とBADENDが特に好き。
普段は誰にでも優しい人気者然とした女の子の口から飛び出す汚い台詞とか興奮するよね。 しません?
おでぶの子の方はメインの3ヒロインと違ってマゾ気質なので、サドヒロイン3人を攻略した後の気分転換にもなって全体的に非常にエロかった。
まあ3ヒロインも主人公が責められてばっかりってわけじゃなかったですけども。そしてこの子もしっかり主人公を責めるシーンがあったりするけども。
そんなこんなで文句も色々ありますけども、一部にさえ目を瞑れば総合的には非常に抜ける実用性抜群の抜きゲでした。
次回作を楽しみに待ちたいと思います。できれば、次はホモ臭さがなくなってると良いなぁ……。