エロでもストーリーでもなく見所はエロ会話。娘ゲーとしては微妙
突然ですが、妹キャラってあなたのエロゲ遍歴を振り返ってみて、何人居ましたか？
妹キャラで大多数を占めるのは、ソフ倫の自主規制により、義理の妹になってますが、
近親相姦解禁以降(最近では“近親相姦”は同意の上で行われる近親者同士の性行為という意味で、児童虐待など、それに当てはまらないケースもあるので、単に“近親姦”との用語を用いられるべき、との意見がフェミニズム運動を中心にして起きていますが)実妹キャラが増加している他に、従姉妹とか、呼んでるだけとかもちらほら見受けられますね。
自分のエロゲ遍歴を振り返ると半分近くの作品に妹キャラが出ていました。
少数派の実妹キャラが意外と多くて、エロゲ全体の実妹率と比べて高いんですよ。リアルで、実妹が居るにも関わらず。
一体全体自分は、どういう神経してるんでしょうね、相当アレなエロゲオタかもしれませんね。もちろん現実の家族には欲情しませんが。
で、何が言いたいかって言うと、妹キャラはありふれてるし、姉キャラもそれなりに居る一方、娘キャラが出てきて、主人公とやっちゃう作品って珍しいという事。
某ドイツ人リベロ(リベロって自由人って意味なんだってさ、リベロな下半身は攻撃参加にも女にも積極的なんですね)みたいに、親子ほど年の離れた相手と結婚する人もいますが、
いい年こいてお盛んですねと、男性が一生に出せる精液の量は一升瓶一本分との俗説通り、枯れてEDになるのが先か、頑張りすぎちゃって、腹上死で人生のEDを迎えるのが先か気になりますねーってぐらいで、エロゲで親子姦ってほとんど無いことの方が気になった。
忙しい忙しい、レポートなんぞやってる暇あるかい、とか言いながら、たまの休日を、丸々ネット上でエロゲの感想を読み漁って潰してみると
恋愛感情でも
性欲剥き出しチンコ剥き出しでも
○○たん萌え萌え萌え～でも
攻略可能かどうかに関わらず、綺麗な立ち絵の有る女性登場人物は漏れなく、女としての対象と見なされる傾向がある事を実感する。
いやエロゲなんだからそれを目的とするのは多少程度の差はあっても、当たり前。
ただ、シナリオ重視の作品で、作品内の立ち位置から考えて、明らかに攻略対象外のキャラまで不必要にプレイヤーに対してセックスアピールしてくると、ちょっと違和感が・・。
しかも、たまに本当にHシーンがあったりして、結構うんざりします。そういうキャラは大体、他キャラの母とか、娘に近い感じの存在ですね。
食欲、睡眠欲に並んで、性欲が三大欲求に含まれるのを、身を持って感じるようなしょーもなくエロい人なので、姉や妹なら、義理はもちろん、血が繋がっているキャラでもスパスパ抜けたりしますが、母や娘といった雰囲気を感じると、事情は少し変わってしまう。
食指やら触手が動かず(どっちが正しいか知らんが、触手が動くって、本腰を入れるとか一皮剥けると同じ匂いがする)、実の親子という関係は、完全に性欲の対象外。
母的存在とか、娘的存在とか義理なら、場合によってはかろうじて許容範囲だけど、抜いた後、一抹の気分の悪さが残ったりする。
姉や妹なら、エロゲだからいいじゃんって思うが、親子だとエロゲでも拒絶反応が出る。
昔野球番組でペタジーニが友達の母親と結婚していることを知った時に、反射的に「気持ち悪い」と思った。
やっぱり親と子を感じさせる関係にある者の肉体関係の話は苦手かもしれない。
縦の関係と言うか、自分で作った、あるいは、自分を生んだ人とセックスは流石に無理、無くても構わないのが本音。
血の繋がりがあると、どうしても重苦しくなる。
現在の日本では、近親相姦自体は違法ではないが、世間的には決して認められない。それをタブーとする社会・文化で育った者としては、どうしても異常な行為に見えてしまう。
逆に言えば、その禁忌感があってこそ、背徳感が生まれ、誰にも打ち明けられないその状況が、関係を強固にする。べらぼうに大雑把な解説だけど、これが近親相姦ゲーの魅力だとは思う。
とはいえ、大半の作品に姉キャラやら妹キャラが出て、ごく普通にセックスするのが定着したエロゲ業界では、その雰囲気作りが出来てる作品はあまり無い。全然近親相姦って気がしない。
でも世間一般の人がエロゲのタイトルを見ただけで、エロゲーマーは全員近親相姦願望持ちだって勘違いする可能性はある。慣れって怖いな。
で、この作品、「ぱ・ぴ・こ・ん ～双子の娘はどうきゅうせい!?～」もタイトルを一目見て、そういった危険性を孕んでいるのが分る。
あらすじは、義理の妹になる筈だった同級生の双子の美少女が、戸籍申請の登録ミスで義理の娘になっちゃった。
息子ほっぽり出して、アフリカで戦場医師やってるバカ親に、電話して文句言ったら、軽いノリで誤魔化され、双子の娘はどうきゅうせい!?な共同生活が始まる！
導入からしてバカっぽいが、本編も最初っから最後まで、下ネタオンリーな会話が面白いだけで、
娘は同級生であり、学園での描写も多いんで、娘という印象はありません、ヒロインに「パパ」と呼ばれるのはちょっと新鮮だったけど、なんちゃって娘ゲーとしか言いようが無い出来。
下ネタバカゲーとしては一級品なんで、コメディ好きになら進められる。
主人公以下登場人物が片っ端からアホ揃いの中、唯一結構まともな性格の舞のツッコミが光ってました。
エロも絵が当たり(はずれがちらほらとある)のシーンなら使えるものもあります。
あとは舞ルートの主人公の悪夢が妙に怖かったのと、歌ルートのラストが気に入らなかったのが印象に残ってます。