キャラクターがいい
大槍先生の書く独特な雰囲気があるイラストが一番の売りです。
とはいってもリトルウィッチ時代に比べると独特の画風よりやや一般よりになったきた印象があります。個人的には今くらいの感じの方がすごく好みですので全く問題無いのですが。
世界征服！とか言ってますが特にギスギスした感じはなくほんわかとした感じで進みます。
戦争して侵略するんですが別に人死とかしませんし敵にも味方にも悲壮感はなく負けた方もあっけらかんと味方陣営についてきます。
本筋にあたる黒幕関連では流石にシリアス入りますが基本的にはほのぼのした感じで進みます。本筋のストーリーは悪くはないですがすごく良いってほどでは無いです。まあ可から良くらいで足を引っ張らない程度だとは思います。
システム面
SLG形式で自国領を広げつつ、傘下を増やしていきストーリーを進める感じです。ただ、地域制圧型SLGと名乗っていますがほぼランスと比べるとSLG要素は低いです。
ほぼメインストーリーは一本道で攻略する国の順番を変えるくらいしか自由度はありません。
順番を変えてもストーリーにはほぼ影響しませのでわざと難しい国に先に挑んで難易度を上げるくらいしか意味はないですね。制圧までの時間制限もありませんし戦闘で負けた時のペナルティもほとんどありませんのでSLG的にはかなリのヌルゲーです。イメージ的にはFFTみたいな感じですね。戦闘は敵味方それぞれ３×３のマスにユニットを配置して戦うもので結構良い出来だと思います。ただし普通にストーリーを進めていく分にはアイテムも強いですしあまり苦戦することは無いでしょう。適当にやると負けることはありますが少し考えてパーティを組んだり行動を考えればそんなに難なくクリアできるでしょう。追加パッチのエクストラダンジョンは相当厳しいですけど、こちらはおまけ要素ですので必ずしもクリアする必要はありません。
ヒロインの攻略はメインの攻略イベントとは別にそれぞれに個別イベントがあり、それを選択して進めていく形になります。個別イベントをクリアするとキャラクターが強化されるため序盤に仲間になるヒロインでも個別イベントが終了するのは中盤~後半になります。そのせいでイベントは後半に寄っているのでもうちょっとバランスを考えて欲しいところではあります。
良い点
・膨大なキャラ数にかかわらずとにかくハズレがありません、みんな可愛いです。
・戦闘システムは結構いい感じです。
・大槍先生の美麗CG
・音楽が良い
悪い点
・キャラ数が多いのでキャラによってはイベントが薄い
・Hシーンがあるキャラが全体の１/３程度でHCGに差分がほぼ無い一枚絵イベント、セリフがワンパターン
・SLG要素が薄い
・後半乱立するイベント、個別イベントはともかく各地の観光と名産紹介だけのイベントが膨大にある
キャラが可愛いだけに個別イベントが薄いキャラも多くいるのは残念でしたね。Hイベントの有無は置いておくとしても「これ攻略終わるの！？」ってキャラも結構いました。
いくつか残念な面もありましたがそれを補って余りある点もあるので全体的にはオススメ出来ます。
発売後も改善パッチ（バグ修正だけでなく便利ツールの追加や追加ダンジョン等も含む）を頻繁に出していたのでメーカー側の姿勢には期待できます。
同じ世界観、キャラクターで別ストーリー（？）での次回作も予定されてますので悪かった点はそちらでの改善を期待しています。