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monoxchronologさんのうたわれるもの 二人の白皇の長文感想

ユーザー
monoxchronolog
ゲーム
うたわれるもの 二人の白皇
ブランド
AQUAPLUS
得点
80
参照数
889

一言コメント

俺TUEEEEや恋愛モノを期待してやるものではない

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

自分、恋愛脳なものでして
前作の引きからしてそれはもうクオハクに期待してプレイしたんですが
キスシーンには狂喜乱舞したものの
恋愛描写が物足りない!
いや初代からしてわかってたことだけど一応初代は恋愛の極致である3クリックはしていたので…
これでは次世代につながる兆しが立っていないじゃないか(子作り的な意味で)
クオン→ハクは誰が見ても明らかなほどビンビンに伝わってきたが
ハク→クオンはラストに惚れた女云々言い出す程度。
いつ惚れたん?惚れてたと言うならもっと普段から特別扱いしてあげて

話の展開も基本何か策を企てていくも敵の策が上回りピンチに陥る
からの気合で乗り切るの繰り返し
誰ぞ優秀な采配師はおらんのか

興味ないキャラに対してとことん興味持てないので自分はシナリオゲーには向いてない気がする
嫌いじゃないんだけど、重厚でシリアスなシナリオを乗り越えた男女の更に先の日常を見たい
別離エンドはノーサンキュー


以下疑問、不満点他箇条書き
・50時間かけて奪還した帝都が一瞬にして消し飛んだ…そんなことって…
 帝都奪還後に多少日常パート挟んでくれても良かったじゃぁないか…
・マロとミカヅチがしつこかった、何回戦わせるねん。
 それでいてマロのあっけない最期、ミカヅチとは決着つかず終い
 マロの仇シチーリアは無罪放免、なぜハクは怒らない?
・冠童3人衆もしつこい。
 上記2人はまだ因縁があるからいいとして、こいつらポッと出で何の感慨もないからただただ鬱陶しい
 第二形態がやたら硬かったがキウルとアンジュの超火力で各個撃破してったらなんと倒さなくても良かった模様
 (2体倒してラスト1体を第二形態にしたら戦闘終了した)
 しかし圧倒してたのに展開的には負けイベみたいに進むから更にフラストレーションは加速する
・冠童瞬間移動してね?
 帝都とクジュウリって遠いんだよ?
 他にもナコクの秘宝奪取とか色々冠童の暗躍っぷりが超人すぎて萎える
・死ぬ人が多く、そのたびに泣き叫ぶ描写が挟まるため食傷気味。特にアンジュ。
 帝都のクレーター見ていきなり泣き叫んだ時は何事かと思った
・ライコウ以外、敵キャラに魅力がない
 植え付けられた忠義心すら乗り越える愛を見せてくれるシチーリアの後に
 植え付けた忠義心そのままの態度の3人衆に勝手に感動してるウォスシの滑稽さったら
 絶望したものの後に愛されていた事を知って改心するかと思ったら更に発狂したしもう意味がわからない
・気合い入れ過ぎたらお塩になるが
 気合の入れ具合が「グオオオオオオオ」でしか推し量れないので
 ミカヅチ倒すのとウォシス(繭)倒すのどっちのが難しいのかよくわからない
 ウォシス戦のがよっぽど気合入ってるように見えるんだが
 ミカヅチ倒すのにも塩になるほど気合が必要で…?
 案外ミカヅチ倒してもケロッとしているのかもしれない、まわりが心配症なだけで
 ヴライごときで逝ったオシュトル氏、塩ゲージ短すぎじゃない…?
 しかもヴライ倒せてないし…
 散々ハクトルと殴り合って幻影ライコウまで倒したミカヅチは余裕で生きてるのに
・最後の最後までハクトルの正体に気付くのはクオンだけにして欲しかった
 もう途中からガバガバで仮面取れるシーンで驚いてるのキウルくらいで逆に可哀想になった。
 ガチで気付いてなかったんかアンタ?!
・ネコネの「でも兄様がいないのです」的なセリフで
 言うよね~って笑ってしまって泣くタイミングを逃した感
 他にも感動ポイントや泣き所が多々あったような気がするが多々あったらダメじゃない?
 挿入歌も1回限りの大技なのであってそう何度も色々流されても慣れてしまう
 初代は「でもお父さんいない」の一点突破で涙腺崩壊したもんだが
・トゥスクルクオハク2人旅をもっと見たかった、ウルサラついて来ないで…
・ハーレムは要らん
 ノスリやアトゥイまでハク好きとか言い出してヒヤヒヤした
 キウルと言いイタクと言い、幼馴染が泣いてるぞクソ女ども
 神の子を宿せるのは神を宿したユズハ、及びその娘のクオンだけですのよ?
 貴方達の出る幕はないわ、引っ込んでなさい
 一方トゥスクルはただの人間に戻ったハクオロさんが満を持して子種を振り撒いて子孫繁栄するんだろうな…
・ラスボス戦、偽物とは言えトゥスクル勢を殴るのは心が痛んだ
・戦闘に関しては正直面倒で、攻略を見たい衝動に駆られたが
 攻略サイトを見るとステージいくつまであるかがリスト化されてて一目瞭然で
 ネタバレ喰らうのは必至であろうと思いグッと我慢した
 我慢して試行錯誤しつつプレイを続けられたのはBGMのお陰だろう
 ムネチカの試練でも流れる「乱世の到来」を始めとしたずっと聴いてても飽きない名曲のお陰で
 このようなシミュレーションゲームはうたわれでしか触ったことのない自分にもやりきることが出来た


とまぁ色々不満はありましたがやってよかったと思える作品でした。