今までの切なさを含んだ雰囲気に加え、笑いの要素を強く加える事に成功した意欲作。
いずれまとめて書くと思うので今は簡単に。
ねこからの流れを組むストーリー重視傾向は継続した印象。
学園物ならではの雰囲気から、各個別ルートへの移行がスムーズで、
この辺りの展開の良さはやはり流石だと感じる。
今回、それよりも感心したのは笑いの部分。
ねこ時代とは違った部分で、笑いや楽しさといった部分を実に上手く
処理しており、この辺りには新生としての意欲が見える。
シナリオはもう中堅の域に入った木緒は高値安定として、
新戦力となったやなちぃも収穫だった。まだエロテキストや全体構成に
甘さが見えるものの、テキストの柔らかさ、美しさは旧ねこライター陣と
比較しても光る部分が多かった。今後に十分期待が出来る。
渡辺遼一を持ってきたのは実に意外だったが、これもピタリとはまった。
専用ルートで不足しがちなコメディ要素が補填できたように思う。
あとは新システムのRES?が上手く機能していたと感じた。
上記の笑いの部分も含め、こうした意欲的な部分を今後の期待として、
+5点を加算した。次作、レコンキスタも期待したい。