この作品に出会えたことに最大級の感謝を
昨今では古参エロゲ会社の倒産が相次ぐなどエロゲ業界が不況と言われている中、去年大きな旋風を巻き起こした前作「ぬきたし」。
今作はその続編にあたる作品だが発売前は初戦はFDと高を括っていた。
が、そんなハードルも遥かに飛び越え自分の憶測が杞憂だったとプレイ後に思い知らされた。
その中で私が特に評価したものを記載する。(以下ネタバレ)
〇シナリオ
前作の熱血バトル物のような展開は健在どころかよりパワーアップしているような気がした。
前作の敵が味方になり、味方が敵になる構図で終盤になるにつれて仲間になっていく展開は非常に熱かった。
SSの3人だけでなく、防人老人、師匠、仁浦知事も味方としていい場面で登場し前作をプレイしている人にとっては非常に嬉しいポイントだった。
そして今作のメインテーマは割とセンシティブな題材を扱っており、昨今話題となっているLGBTやジェンダーレスといったテーマを扱っている。
このゲームのキーワードである「マイノリティ」とは上記の集団をさしている。
そのマイノリティによる復習とは、ある種社会風刺が効いているといっても過言ではないと思う。
ただ下ネタにパロディを混合させた話だけでなく、こういったメッセージ性のあるシナリオはギャップがあり非常に楽しめた。
〇個別√
・桐香
日常生活ダメダメな桐香を準之助が支えてあげるという話
方言を恥ずかしがったり、ケツが大きいことを根に持っている桐香が可愛かった
エロシーンは6個
割と特殊なエッチが多めだった印象
・礼
前作のヒナミ同様割と真面目な礼先輩√
序盤に明かされる過去はエロCG含めて結構衝撃的だった
エロシーンは4個と少なめ
他とは毛色が違って恋人になるまでの過程をしっかりと書き、エッチシーンも割と普通で純愛ゲーマー向けと言った感じ
酩酊セックス結構エロかった
・郁子
最初は頭が一番ヤバいと思われていたが蓋を開けてみれば一番まともだった郁子
なお個別√自体の話は一番頭おかしいと思う(めちゃくちゃ笑った)
雨に打たれながら佇む淳之介を慰めるシーンは前作の美岬√での郁子を彷彿とさせたり、普段から面倒見がよくこのゲームの中で一番好感度が上がったキャラかもしれない
エロシーンは5個
赤ちゃんプレイを除けば割と普通なエッチシーンだが、声がいいためエロかった
・奈々瀬
エロシーンは4個(3Pあり)
前作の終わり方からして、一番不遇な扱いを受けたかもしれない√
幼馴染だから致し方ないか…
・美岬
相変わらず頭がおかしい√
エッチシーンは4個
とんでもエッチシーンからのちょっとシリアスな展開に入ってギャップがすごかった
・ヒナミ
前作からの流れで割と普通なヒナミ√
エッチシーンは5回(3Pあり)
個人的には礼先輩が好きなので非常に楽しめた√
・アサちゃん
前作から要望が多かったアサちゃん√
橘兄弟の絆(?)が感じられるいい√だった
エッチシーンは4回
・文乃
今作のグランドエンド
ED流れた後のCGは今作が終わってしまったんだなというカタルシスを感じた
シナリオ自体に関しては割と普通な√
エッチシーンは3回
エロCGに若干違和感があるかもしれない
・水引
Senzuripoint Paccomanの誰かひとりをクリアしたのちに出る√
めちゃくちゃ短い
Hシーンは3回
男の娘ックスはやっぱエッチだなぁ
〇歌
OP・ED2つとも素晴らしい。
この曲に関するテーマや創作秘話に関しては、えびかれー伯爵さんのnoteに記載されているのでクリア後に是非読んでほしい。
読んだあとに曲を改めて聴くと印象が変わること間違いなし。
〇まとめ
プレイし終わった後の率直に思ったのは今年もぬきたしがエロゲ界を席巻するだろうなぁと感じた。
ゲームもさることながらSNSや動画配信サイトでの話題作りが非常に上手く、周知されてからというもの相当数のユーザを得た。
多くのユーザを抱えたにもかかわらず、このレベルの作品を提供できるのは本当に素晴らしいと思うし、感謝しかない。
こういった作品がこれからの業界不振の中リリースしてほしいと願うばかりだ。